朗読劇『僕等の図書室~みんなで読書会~』製作発表より 朗読劇『僕等の図書室~みんなで読書会~』製作発表より

『桃太郎』、『ごんぎつね』、『ピーターパン』、『智恵子抄』、『シンデレラ』。古くから語り継がれ、多くの人たちが触れてきた物語が、朗読劇『僕等の図書室~みんなで読書会~』として4月27日(金)から梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。

『僕等の図書室~みんなで読書会~』のチケット情報

動きが制限され、観客の想像力に委ねるリーディングは、役者としての力量も試される。今回挑戦するのは、三上真史、村井良大、中村龍介、滝口幸広、井深克彦の5人の若手俳優たち。各作品には3人が出演し、ひとりが中心人物を、ほかふたりが残りのキャラクターを演じていく。脚本を手がける穴吹一朗曰く、物語の始まりから結末まではひとつの軸として残しながら、彼らのキャラクターを生かした物語を作るという。

役者5人に、それぞれが中心として演じる作品について聞いたところ、『桃太郎』を演じる三上は、「誰もが知っている作品ですが、僕の演じる桃太郎は、真面目で熱血なものになりそうです。オリジナルストーリーにのっとりながら、ところどころ自分のキャラを出していきたい!」と熱く語る。『ごんぎつね』の村井は「ストレートに読むだけで泣ける話なので、感動を与えないといけないというプレッシャーがありますね」とコメント。『ピーターパン』の中村は、「“大人になれない子ども”がコンセプトのお話を、大人の自分が読んだらどうなるのかなという部分が、自分でも楽しみですね」と笑顔を見せ、『智恵子抄』担当の滝口は「まだ作品に触れたことがありませんが、詩集なので捉え方が読む人によってさまざまになると思うんです。なので、先入観なく稽古に入りたいと思っています」と話す。そして、『シンデレラ』の井深は「シンデレラの王子様は、きっと女の子が小さい頃に憧れましたよね。今回は僕の王子様は誰になるのかなと思って、楽しみにしています(笑)」とキュートに微笑む。

リーディング公演はほとんど経験がないという彼ら。どう届けたいかを問うと、「小さい頃に読んだことがあるお客様が多いと思いますので、その頃とはまた違う何かが感じとれる舞台にしたいと思います」(三上)、「的確に言葉を伝えたり、気持ちを伝えるという意味では、頼れるのは声だけ。お客様が入り込めるように、しっかり伝えたい」(村井)、「物語には、その時代を表している部分もあると聞いたことがあります。改めて聴いてみると、今の時代と一緒だなと感じることもあるんじゃないかなと思うんです」(滝口)、「朗読劇は目をつぶって聴いても良いものですが、しぐさや表情もこだわって、読んでる僕らから何かを感じて頂けるようにしたい」(中村)、「お子様もいらっしゃると思うので、僕たちの物語を聴いて、何年後かに思い出してもらえるような、心に残る作品を届けたいと思います」(井深)と、意気込みを見せた。

『僕等の図書室~みんなで読書会~』は4月27日(金)から29日(日)まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで開催。チケットの一般発売は4月8日(日)より。チケットぴあでは一般発売に先駆けて、インターネット先行先着(プリセール)を4月7日(土)23時59分まで受付中。