「アクション:ドローイング [HERO]」チャップリン・チーム 左からキム・フンナム、クォン・ウラム、キム・ウス、ジョ・ウソク 「アクション:ドローイング [HERO]」チャップリン・チーム 左からキム・フンナム、クォン・ウラム、キム・ウス、ジョ・ウソク

4月6日(金)から3日間にわたり、東京・サンシャイン劇場に初上陸を果たす韓国発のノン・バーバル(非言語)・パフォーマンス「アクション:ドローイング [HERO]」。同作品に出演するキャストが作品の制作過程や見どころを語った。

「アクション:ドローイング [HERO]」の公演チケット情報

同作品は、絵を描く過程を映像技術とダンスで見せるパフォーマンスで、2010年10月に韓国・ソウルで生まれ、現在もソウルの常設劇場でロングランを続けている。セリフがないため、老若男女を問わず楽しむことができ、韓国に訪れる観光客はもちろん海外公演でも好評を博している。チャップリン、マイケル・ジャクソンほか4つのチームが「ヒーロー」をテーマに、黒いキャンバスに描く「ダストドローイング」、水面にインクを垂らして描く「マーブリングアート」、ルービックキューブで描く「キューブアート」ほか、10以上のアート・パフォーマンスを次々と展開していくさまは見事。絵を描くだけでなく、テーマに合わせた楽曲に乗って踊り、コミカルな動きをしながらパフォーマンスへと昇華させ、観客を巻き込み盛り上げる

キャストたちは絵画を専門的に学んだわけではなく、もともとはモデルや俳優として活動していたそう。演出を手がける創作集団・BRAIN TREEのメンバーであるキム・フンナムは「僕はマイムを専攻していました。異なる分野で活動していながらも、ノンバーバルに興味があるメンバーが集まって、新たに作り出したパフォーマンスが[HERO]なんです。絵を題材にした舞台というのは今までになかったものなので、すべて自分たちで創作したんですよ」と話す。今回来日するチャップリン・チームのキム・ウスはバックステージのスタッフとして働いていたが「ひとめぼれしたんです(笑)。絵を描くというパフォーマンスがとても斬新だったから」という理由で、オーディションを経て参加するに至った。

アイデアを具現化し、パフォーマンスとして完成するまでに相当な時間を費やす。例えば、「マーブリングアート」の場合は2~3年はかかった。時間をかけて完成させたパフォーマンスでも、ライブであるが故のミスも多少は発生するが、「シナリオのある公演ではないから、俳優同志でカバーしあってやります。みんなセンスがあるから大丈夫(笑)」(ジョ・ウソク)、「アドリブ、アドリブ(笑)」(キム・ウス)とにこやかに語ってくれた。

スタッフを含め家族的な雰囲気で作られた世界唯一の新しいパフォーマンス。「絵を題材にしているのは僕たちだけ。はじめた以上は死ぬまでやり続けないと」というジョ・ウソク。「海外でも様々なパフォーマンスを見て研究しています」(クォン・ウラム)、「作品に“完成”がないから、飽きることがない。アップグレードさせていくし、新しいものに挑戦していきたい」(キム・フンナム)と熱っぽく語った。あっと驚く斬新なパフォーマンスを、その目で確かめてほしい。

「アクション:ドローイング [HERO]」は、4月6日(金)・7日(土)・8日(日)に東京・サンシャイン劇場で開催。当日引換券も発売中。