自分の子育てに自信を持ってほしい
~周囲ではなく、「その子の今」を見てあげて~

編集部:てぃ先生が日頃気をつけているポイント、子育てにも参考になる点がたくさんありました。Conobie読者のパパやママに伝えたいことはありますか?

てぃ先生:自分の子育てに自信を持ってほしいなと思います。

だって、子育てって正解なんてないじゃないですか。周りから何と言われようと、その子どもに合ってさえいれば、僕は何でもアリだと思います。

だから、変に周りを気にして、一般的によいと言われているやり方を試すよりも、まずは自分がやっていることに自信を持ってもらえたらなと思います。

うまくいったらそれでいいと思いますし、うまくいかなかったら、また自分なりに考えてみる。考える時には、周囲の意見を鵜呑みにするのではなく、「この子には今何が必要なのか」ということを大切にするのがよいのではないでしょうか。

「おむつは3歳までにとれるようにしましょう」というように、何歳何カ月までにこれができていないとだめ、という情報も多いですが、本来ならば家庭ごと、子どもごとに違っていいものだと思います。

だから、周りの子どもを気にするのではなくて、自分の子どもをしっかりと見て、何が必要なのかを考えてみてもらえると嬉しいなと思います。

編集部:子どもの今と向き合う中に、答えはあるということでしょうか。

てぃ先生:そうです。

そうして自分のやっていることに自信がもてると、まずお父さんとお母さんが明るくなるんですよね。周りと比べずに子どもを見られるようになると「我が子がいちばん!」と感じられるようになるからだと思います。

「我が子がいちばん!」というのは、特別に何かに秀でているという意味ではなく、いちばん可愛いとか、いちばん元気とか、生活の部分で自信を持っているということですよね。そんなご両親の気持ち感じると、子どもも自然と元気になります。

編集部:たしかに、子どもにとっても親がそういった姿勢で見てくれているというのは、自信につながりますよね。

てぃ先生:自信をつけるという意味では、僕はあらゆることにおいて子どもたちを褒めまくります。極端にいえば、「歩くのうまいね」とか「傘の差し方うまいね」とか言って、褒めます(笑)

当たり前のことでも、毎日毎日たくさん褒めてもらえると、「僕ってなんでもできるんだ!」という自信がついて、新しいことにチャレンジしてくれたりするんですよね。

「座り方かっこいいね」「靴はくのはやくなったね」「お着替えはやくなったね」「お洋服たたむのうまいね」など、褒めることはなんでもよいと思います。

「うちの子、何にもできないんです」という視線で子どもを見るのではなくて、細かいことから褒めてあげれば、子どもは「僕って何でもできるんだ!」という自信がついていくと思います。

編集部:跳び箱がとべたとか、かけっこ1番になった、ということでなくても、信頼している大人から、どんなに小さなことでも褒められることが自信につながっていくんですね。

てぃ先生:日頃の当たり前のことから褒められていれば、たとえ跳び箱がとべなかったとしても、「跳び箱はとべなくても僕は他のことはできる!」という自分への安心感にもつながります。

日々、どんなに小さいことでも構いません。子どもを見て、小さな変化を見つけて、褒めてあげてほしいなと思います。

(インタビュー:終)

「子どもの『今』を楽しむこと」 ~編集後記~

周りと比較することなく、子どもたちの「今」をしっかりと見つめ、子どもの自由な発想や行動を尊重する。そこには保育士としての技術もあると思いますが、なによりてぃ先生は、そんな子どもたちとの日々を心から楽しんでいるようにみえます。その一貫した姿勢こそが、ツイートの人気の秘密かもしれませんね。

そんなてぃ先生のまんが第二弾がもうすぐ発売です!発売日は10月23日。アニメイト限定版には「おはなしCD」の特典付きで、すでに予約受付中とのこと。

ぜひみなさんチェックしてみてくださいね。

日頃の子育てのヒントになる内容がたっぷり詰まったインタビューでした。

てぃ先生、ありがとうございました!

(この記事は2015年9月にConobieに掲載されたものです)

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