(画像左から)藤本隆宏、宮下純一

2020年の東京オリンピックまであと406日と迫った6月14日(金)、東京国際フォーラムホールAにて「オリンピックコンサート2019」が開催される。1997年より毎年行われるこのコンサートは、オリンピックの公式映像とオーケストラの生演奏が一体となって、オリンピックの素晴らしさや感動を会場で体感するもの。今回は2012年よりコンサートのナビゲーターを務める俳優の藤本隆宏と、本公演へは3回目の出席となる宮下純一という元オリンピック選手2名に話を聞いた。

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「オリンピックコンサート2019」は2部構成。1部は「1964 to 2016輝き続けた夏の夢」と題し、今井光也『オリンピック東京大会ファンファーレ』など4曲をバックに、1964年東京大会の秘蔵映像を交えながら、夏のオリンピックの系譜をたどる。2部は「2020へ、その先の未来へ、輝く夢に向かって!」と冠し、フィギュアスケートの紀平梨花選手、スキー・ジャンプの小林陵侑選手ら2018年に活躍したトップアスリートが登場。さらにゲストの藤巻亮太(レミオロメン)によるスペシャルステージのほか、チャイコフスキー『幻想序曲「ロメオとジュリエット」から』など3曲がオリンピック映像とともに披露される。

藤本は、見どころを「フォーカスした選手や競技に焦点を当てて作り込んだ映像と、ピッタリ合ったフルオーケストラの融合」と語る。「映像が毎回素晴らしいです。試合で勝ったりメダルを取ったりするシーンだけでなく、破れた場面やトレーニングする姿、選手を支えた周りの人の映像もすべて流れます。映像シーンが高揚するとオーケストラも盛り上がり、感動が10倍、20倍と膨れ上がって、壇上にいる選手もお客さまも同じところで涙するのです」

かつて2014年の公演にてフルオーケストラで自身の映像が流れた宮下は、舞台上で涙が溢れ出たという。「自分が北京オリンピックに出ている時に、日本で私を応援してくださる方々の映像が流れるんですね。この皆さんがいてくださったからこそ、私はメダルが取れたのだと。本当に贅沢な時間でした」と語る。また藤本は、オリンピアンやトップアスリートの声を直接聞けるまたとない機会だともいう。「以前、羽生結弦選手が出演した後、ソチオリンピックで金メダルを取った時は嬉しかったですね。どんな人でも、実際に選手に会うと感情移入します。来てくださった方は、選手の生の声を聞くことで、東京オリンピックの見方が変わると思いますよ」

「オリンピックコンサート2019」は、6月14日(金)東京国際フォーラム ホールAで開催。チケットは発売中。

取材・文:横山由希路