『グスコーブドリの伝記』完成報告会見に出席した小栗旬、忽那汐里、柄本明、杉井ギサブロー監督

小栗旬が声優を務めるアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』の完成報告会見が4日に都内で行われ、小栗、忽那汐里、柄本明、杉井ギサブロー監督が登壇した。

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本作は、美しき森・イーハトーヴに暮らすブドリ(声:小栗)が、突然襲った天災で妹のネリ(声:忽那)ら家族と離ればなれになり、ひとりきりになっても懸命に生き、やがて困難に直面した故郷と大切な人たちを守るために立ち向かう姿を描く。

本作の原作は宮澤賢治の童話で、名作アニメ映画『銀河鉄道の夜』を手がけたスタッフが再集結し、5年の歳月をかけて作りあげた。小栗は「幼少の頃に観た『銀河鉄道の夜』が印象に残っていたので、今回お話をいただいたときにうれしい反面、不安はありました」と話し、声優に初挑戦した忽那は「地声が低いので、監督から『幼く』と言われて不安だったんですけど、画面と向き合う作業はとても新鮮で楽しかった。でもスクリーンで自分の声を聞いて恥ずかしくてなかなか観られなかった」と吐露した。また、杉井監督は「スタッフたちが賢治の世界を取り込んで参加してくれたのであまり僕がやることはなかったし、キャストのみんなもそれぞれキャラクターの声にぴったり。これは世界中の人びとに観てほしい」と作品の仕上がりに自信を見せた。

“自然の営みに、人はどう対処するのか”をテーマに作られた本作。小栗は「どの世代の方にも受け取ってもらえる作品になっている。宮澤賢治の世界観を含め、日本人らしさが入っている作品だと思うので、本作を観てもう1度自分たちの国を考える機会になったら良いと思う」とメッセージを送った。

『グスコーブドリの伝記』
7月7日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー

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