西島秀俊、ビートたけし

俳優の西島秀俊が11月7日に、都内で行われた主演作『劇場版 MOZU』の初日舞台あいさつに、共演する香川照之、伊勢谷友介、松坂桃李、池松壮亮、ビートたけし、羽住英一郎監督とともに登壇。「胸がいっぱいで感無量。震える思いです」と本作の封切りに感激しきりだった。

『劇場版 MOZU』舞台あいさつ/その他の写真

逢坂剛氏のハードボイルド小説をTBSとWOWOWが共同製作した連続ドラマ『MOZU』の劇場版。高層ビルの占拠・爆破、ペナム共和国の大使館襲撃という2つの大規模テロ事件が同時発生。かつて警察内部の闇を明らかにした公安警察官の倉木(西島)は、日本の犯罪史に名を残す“ダルマ”と呼ばれる首謀者と最後の対決に挑む。

西島は、ダルマを演じるたけしとの共演にも思いはひとしお。10数年前、まだブレイク前だった西島が北野武監督の『Dolls〈ドールズ〉』に抜てきされた恩義があり、「あの頃、たけしさんから『今後、俳優として人生が変わると思うが、自分を見失わないように』と言葉をいただいた。今があるのは北野さんのおかげ。万感の思いは、一言では言い表せない」としみじみ語った。

一方、たけしは「こっちは出版社に殴り込んで、前科一犯。バイク事故で死にかけて、挙句に最近では“老いらくの恋”なんて書かれちゃう(笑)。あー、情けない。西島さんには私みたいな人生を歩んでほしくないですから」と自虐コメントで、会場を大いに盛り上げた。

写真撮影では、たけしにならって登壇者全員が“コマネチ”ポーズを披露。10月末に行われた完成報告イベントで、たけしを「恩人であり、心の師匠」と語っていた西島は、その“師匠”とともに名ギャグを再現することになり、会心の笑みを見せていた。また、ドラマ『ダブルフェイス』に続き、西島&羽住監督とタッグを組んだ香川は「またこのチームで皆さんにお会いできる精進したい。羽住組は国内トップレベルですし、西島さんとはお笑いコンビでも夫婦役でもいいですよ」と再タッグを誓った。

『劇場版 MOZU』
公開中

取材・文・写真:内田 涼