上位8つは前述の通りですが、所得水準が低い区8つを見てみると、16位が台東区の378万円、17位が板橋区の352万円、18位が墨田区349万円、19位が江戸川区の347万円、20位が荒川区の343万円、21位が北区の342万円、22位が葛飾区の330万円、23位が足立区の323万円となっています。

東京23区内でみると、最下位の足立区は首位の港区と約3倍の差があり、3位の渋谷区と比較しても約2倍の差があることがわかります。しかし、そんな足立区も町村をのぞいた全国812市区のなかでは157位に位置していて、大阪市の192位や札幌市の285位よりも上位にあるのです。おそるべし東京23区の底力。

その他の区の所得水準も紹介しておきましょう。杉並区は445万円で9位、品川区は426万円で10位、豊島区は409万円で11位、練馬区と大田区は395万円で12位、江東区は389万円で14位、中野区が384万円で15位となっています。あなたの住む地域は何位でしたか?

なんとなく知っていた東京23区の所得水準。こうやってあらためて数字で見ると、本当に高いんだぁと実感。オリンピック開催などで、今後は江東区なども順位を上げるのでしょうか、気になるところではあります。

所得水準の高い地域に住んでいると、肥満率が低かったり、勉強のできる子どもが多く育ったりするといった調査結果も出ていたりします。皆さんならどの地域に引っ越しますか? 関西出身の筆者は、東京なんて……と思いつつも、その所得水準に圧倒されているのが正直なところです。

<参考書籍>
『23区格差』池田利通(中央公論新社)