初のフルサイズミラーレス一眼「ライカSL」

ライカカメラジャパンは、フルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼「ライカSL(Typ 601)」の発表会を11月6日日開催した。

ライカカメラジャパンの福家一哲 代表取締役社長は、「2014年はオスカー・バルナックが1914年に24×36mm(ライカ)判カメラを試作して、ちょうど100周年を迎えた。それ以降、ライカは職人を社内に持って手作りの伝統を守り、革新を重ねてきた。101年目の今年、これからの100年のスタートにふさわしいカメラができたと自負している」と話し、「ライカSL」を紹介した。

さらに、ドイツ・ライカカメラ社のステファン・ダニエル プロダクトマネージメントディレクターが来日し、「ライカSL」のプレゼンテーションを実施した。

「ライカSL」は、有効2400万画素の35mmフルサイズCMOSセンサを搭載する。シャッタースピードは8000分の1秒~30分(バルブ)、ISO感度は最高50000まで設定可能で、ライカTレンズがそのまま装着でき、レンズアダプタの使用によってライカS/ライカM/ライカRレンズも使える。

画像処理エンジンには、高い処理速度で動きの速い被写体でも確実に捉えられる「LEICA MAESTRO II」を採用。2GBのバッファメモリを搭載し、静止画で最高で毎秒11コマの連続撮影が、4K動画では30fpsでの撮影が可能だ。

新開発の電子ビューファインダー「EyeResファインダー」は、表示タイムラグがほとんど気にならず、440万ドットと高解像。シャッターレリーズボタンを押す前にも、撮影される写真の状態を確認できるので、狙い通りの作画を可能にする。

本体は、無垢のアルミニウムからの削り出しで、高い保護性能と軽量さを併せもつ。また、操作系やレンズにシーリングを施すことで、ホコリや水滴が内部に侵入することを防ぐとともに、撮像素子に付着したゴミやホコリを超音波で除去する機能も備える。発売は11月末で、税別価格は92万円前後の見込み。

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