レニー・クラヴィッツ (C)HIROSHI NIREI レニー・クラヴィッツ (C)HIROSHI NIREI

今までに合計9枚のアルバムを発表し、世界で総売上3500万枚以上を記録。グラミー賞を4度受賞という輝かしい経歴を誇るロック・レジェンド、レニー・クラヴィッツ。昨年8月24日に9枚目となるニュー・アルバム『BLACK AND WHITE AMERICA』をリリース。オンリー・ワンのロック・スタイルを貫く革命児、レニーの14年ぶりとなる待望の単独来日公演「BLACK AND WHITE JAPAN」ツアーが4月4日、幕をあけた。

レニー・クラヴィッツ ジャパンツアー情報

「早く日本に行きたいね。本当に久しぶりだからね。シャレにならないくらい久しぶりだから、日本のみんなとの絆を結び直したいんだ。過去に日本で大きく成功して、多くのショーもしてきたけど……、また日本に行けるので、本当に楽しみにしている」

来日前にこう話していたレニー。4年ぶりに来日するということもあり、大きな注目を集める中、初日となったTOKYO DOME CITY HALには開場前から多くのファンが詰め掛けた。

スタートの19時から約10分ほど経つと、会場のBGMがトライバルなリズムに一変。これに合わせて会場のボルテージが上がり最高潮に達したとき、レニーがステージに登場。14年分の思いをぶつけるかのような大きな声援で会場が包み込まれた。

1曲目は「カム・オン・ゲット・イット」。NBAのテーマ曲としても知られるこの楽曲で一気に会場がヒートアップすると、立て続けに名曲を惜しみもなく披露。ニュー・アルバムからも「スタンド」や「ロック・スター・シティー・ライフ」などを披露し、まさにヒット曲のオンパレードに。本編ラストは1993年に発表され、今なおCMでも使用される音楽史に残る名曲「自由への疾走」。印象的なギターのイントロが会場に鳴り響くと、この日一番の盛り上がりを見せた。

1度ステージを後にすると鳴り響くアンコールの合唱に応えて再びレニーが登場。1989年のデビュー・アルバムから、「レット・ラヴ・ルール」を演奏。マイクを持ってアリーナに降り、大合唱に包まれる中、会場をグルリと一周。最後はピース・サインを掲げてステージを後にした。

終始ポジティブなエネルギーを放ちながら、圧倒的な存在感をもった約2時間のパフォーマンスで、14年ぶりとなったジャパン・ツアーの初日は終了となった。

この後、6日(金)、7日(土)を同じくTOKYO DOME CITY HALLで。そして9日(月)には愛知県芸術劇場 大ホール、10日(火) にグランキューブ 大阪での公演が控えている今回のツアー。残りの4公演も、色褪せることのない名曲から最新曲まで、新旧織り交ぜた最高のセットリストで観客を魅了するに違いない。