いじめに屈しないたくましさを身につけるには

ところで、なぜ仲間外れといった行為が発生するのでしょうか。

その理由の一つに、仲間はずれされる側が、仲間はずれにされることを嫌がっていたり、恐れていたりするからというのがあります。

そもそも、仲間外れにされることを嫌がっていない人を、仲間外れにすることはありません。
しかし、その“そもそも”が大切なのです。

予め回答を申し上げると、このコラムでは、「一人でいることを怖がらない子どもになること」をおすすめします。

この効果はいじめ対策だけにどとまりません。子どもの隠れた才能を発揮させるためにも、「一人でいることを怖がらない子どもになること」は大切なのです。

「一人でいることを怖がらない」ことが大切と語るのは、BOLBOP代表取締役CEOで書籍『ビジネスパーソンの父が子どもに伝えたい 21世紀の生き方』の著者・酒井穣さんです。
なぜ、一人でいることが大切なのでしょうか。まず、私たち大人に当てはめてみましょう。

「ひとりでいられる能力とは、換言すれば、他者とは違う自分をそのまま受け入れ、自分を信じてゆく力です。この能力が開発されていないと、常に他人が自分をどう見ているか、他人に自分が受け入れられているか、ということばかりが気になる人になってしまいます。ついには誰かと同じでないと安心できないとか、権威が認めたものでないと受け入れないとか、そんな、人間社会でいじめられやすい人格を育ててしまいます」

『ビジネスパーソンの父が子どもに伝えたい 21世紀の生き方』の著者・酒井穣著 ディスカヴァー・トゥエンティワン

私たちの大人社会にもいますよね、誰かと一緒じゃないと気が済まなく、常に誰かの評価を過剰に気にしている人(筆者も少なからずその気があります)。

そもそも他人と自分の価値観が異なることは当然なので、気にしなければ良いのですが、つい、“判断の軸”を他者に委ねてしまい、それに振り回されてしまうのです。これでは気が滅入ってしまいますし、いつまでもこのサイクルから抜け出すことはできません。

『ビジネスパーソンの父が子どもに伝えたい 21世紀の生き方』酒井穣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

やはり判断の軸は常に自分にあり、他者と自分は異なる価値観を持つことが当然という考えで生活したいものです。

一人でいることは怖いことではなくて、歳をとり様々な経験をしていくと価値観がそれぞれ変わってくるのは当然のこと。皆、違っていいのです。