30歳を過ぎたころから、女性の身体には様々な異変が起こってきます。太りやすくなった、疲れが取れない、疲れやすい、髪の毛やお肌の調子が悪い、冷えや頭痛や微熱etc……、これらの「なんとなく具合が悪い」状態を東洋医学では「未病」と呼んでいます。

そんな中でも、疲れ知らずの元気ではつらつとした女性もいますよね。
身体がきつくないだけで、元気で若々しく見えるものです。気持ちばかりではなく、お肌や髪の毛まで若々しく美しくなるから不思議です。

今後の人生、心身ともに若々しく美しくいるための「30代からの未病対策」をご紹介しましょう。 

血流・リンパの流れを良くしてデトックスすると疲れにくくなる?

30代になると、急に基礎代謝が低下して太りやすくなりますよね。その原因は、血流・リンパの流れが悪くなり、内臓機能・基礎代謝が低下してしまうからです。

血管は、血液と一緒に栄養素や酸素、免疫細胞を運び、リンパ管が細胞の老廃物を吸収し、体外へと排出する働きをしています。

だから、血流・リンパの流れを改善するだけで、身体を組織する細胞が十分な栄養素や酸素を吸収し、老廃物をスムーズに排泄できるようになるので、内臓機能が高まり、基礎代謝も上がって、自然と太りにくい元気な身体になるのです。

身体を機械に例えると、汚れや油がこびりついて錆びや劣化が加速し、機械に様々なトラブルが起こってしまうような感じです。機械だって、十分にエネルギーを与えて、常に丁寧なメンテナンスを施していれば、古い機械も長持ちしますよね。

だから、身体もしっかりメンテナンスをして丁寧に扱ってあげれば老化しにくく、いつまでも年齢よりもずっと若々しくいられるのです。

身体の内部の錆びを取り除くには、血流・リンパの流れを良くしてあげましょう。心臓から遠い場所(足先や手先)の血流やリンパの流れは、心臓からの血圧によってだけでは不十分なため、筋肉の伸縮に助けられて運ばれています。

だから、細胞に十分な呼吸と栄養を与え、老廃物を排泄させるためにも、毛細血管の多い身体の末端部分の筋肉増加が必要です。筋肉増量といっても、ボディービルのような筋肉増量ではなく、「理想的な姿勢」「美しい歩行」を保つ程度の筋肉でよいのです。

でも、たかが姿勢、たかが歩行、とは侮れません。理想的な姿勢」「美しい歩行」を維持するには、結構きついものです。

もちろん血流、リンパの流れを良くするには、心臓・血管もいたわってあげないといけません。心臓や血管に害をなしやすいのは、過度なタバコ・暴飲暴食・睡眠不足・ストレスです。これらは、成人病予防の項目ですね。未病対策は、そのまま成人病予防にもなるということです。