そんなに食べているわけではないのに、若い頃と比べて痩せにくくなった、と感じませんか?それもそのはず、年をとるにつれ、自然に基礎代謝量が下がっていくため、昔と同じような感覚で食べていると、消費するエネルギーより摂取エネルギーの方が多くなり、太ってしまいます。

では、「摂取カロリーをもっと減らそう」…などと試みたくなりますが、単純にカロリーや食べる量だけを減らしてもダイエットは長続きしません。もしかすると、ダイエットへの考え方を根本から変える必要があるかも!?

30代からの大人女子がめざすべき、キレイへの道を探ってみました。

筋肉の減少は全身の老化を早める

流行のダイエット法や手軽な単品ダイエット、健康食品の置き換えダイエットなどで体重や体脂肪が一気に減ると、一見「ダイエットが成功した」かのように見えます。
しかし問題は、近年若い女性の“痩せすぎ”が不安視されているように、急激に体重を減らすことで、「筋肉が減る」「骨が衰える」といった、身体への悪影響が懸念されることです。

筋肉や骨が衰えると、エネルギーを生み出す力が弱まるため体温が下がり、体が冷えます。そして基礎代謝が下がるため、脂肪を溜め込みやすくなり、逆に太りやすくなります。

さらに疲れやすくなったり、免疫が落ちて感染症にかかりやすくなったり、将来的な骨粗しょう症のリスクを高めるおそれもあります。

体重は減ったものの、筋肉が落ち、血行が悪くなり、「不健康そう」「やつれた感じ」に見えてしまってはガッカリです。極端に偏った食生活になることで栄養不足に陥り、ホルモンバランスが乱れ、月経不順や貧血などの体調不良のほか、十年後、二十年後の身体の不調に悩まされることにもなりかねません。

めざしたいのは、筋肉を落とすことなく、脂肪がどんどん燃える健康的な身体、その状態をキープするための食生活です。