(左から)杉作氏、つるの剛士、若林久代表、山本透監督

猫好きの、猫好きによる、猫好きのための大人気コミックを実写で映像化した『猫なんかよんでもこない。』の最速お披露目上映が、ちちぶ映画祭2015の最終日となる15日に行われ、主人公(風間俊介)の兄役を演じるつるの剛士、原作者の杉作氏、山本透監督が出席した。

ちちぶ映画祭2015/その他の写真

原作は、実話を基に猫2匹とダメボクサーの交流を描いた杉作の人気コミック。映画は、風間がボクシングに人生を捧げる三十路寸前の男・ミツオを演じ、兄が突然ひろってきた子猫の兄弟“超やんちゃなチン”と“超気ままなクロ”と生活することになった“猫初心者”ミツオのかけがえのない日々が描かれる。

この作品にふさわしく大の猫好きな3人。中でも芸能界随一の猫好きとして知られているつるのが、「猫好きだからキャスティングされたって噂があるんですが……」と監督に問い詰めると、監督は「それだけじゃないけど、それも理由の一つ。猫の抱き方からして普通の人と違うから素晴らしかった!」と猫好き俳優としての演技を絶賛。また、杉作氏もつるのに対して、「バッチリの演技で、かつての自分の生活を色々思い出しましたね。画を描くのもとても上手で、ハッキリ言って、僕より上手い(笑)」と漫画家としても太鼓判を押した。

「呼んでもこなかった(笑)!」と、主役の猫不在となった映画祭クロージング・セレモニーに残念そうな様子を見せた面々だったが、杉作氏は「原作者が言っても説得力がないかもしれませんが、本当に心に刺さる良い作品にして頂けたと思います。映画化して頂けて、素直に嬉しいです。」と話し、つるのは「僕の子供たちも作品を先に見ているんですけど、食い入るように画面に引き込まれていました。チンとクロの成長物語でもあり、日常生活を描いたふんわりとした作品になっているので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。」と、本作をアピールしつつ、「僕にとって貴重な俳優業なので……。監督、ありがとうございます(笑)!僕、犬も飼っているので、『犬なんかよんでもこない。』の時はまたぜひ、杉作先生に犬の漫画を描いていただいて……(笑)」と自身もしっかりPRし、会場の笑いを誘った。

『猫なんかよんでもこない。』
2016年1月30日(土)全国公開