それは世界中が熱狂した瞬間だった! 

ラグビー日本代表が、ワールドカップで、強豪・南アフリカを倒して勝利したのだ。たとえるならバンビが巨像を倒したくらいのインパクトはあったと思う。

瞬く間にラグビーというスポーツが脚光を浴び、お茶の間でも市民権を得た。

さらに五郎丸歩選手がやるキック前のポーズが話題となり、社会現象を巻き起こしたのは言うまでもない。

その追い風を受け、いまチェックしておきたいのが、たくましく凛々しい女子7人制ラグビー日本代表「サクラセブンズ」である。

折しも、2016年リオ五輪で7人制ラグビーが正式競技となり、これまでにない大きな舞台が用意されたラグビー選手たち。

いち早く出場権を手に入れた男子7人制ラグビー日本代表に続き、今度はサクラセブンズがリオへの切符を取ろうと奮闘する!

11月7日、8日に香港で行われたアジア予選第1戦は、見事サクラセブンズが1位で通過した。
続いて行われる第2戦が、11月28日、29日に、なんと日本で行われるのだ。

すなわち、ラグビー史上初めてのオリンピックに、男女揃って参加できるかどうかは、この2日間の試合にかかっている! 

その貴重な試合を、テレビではなく、ライブで観戦できるというまたとない機会なのだ。

そもそも、ラグビーといえば馴染みがあるのは15人制だが、7人制ラグビー、通称「セブンズ」では、どういうところが見どころとなるのか?

 (公財)日本ラグビーフットボール協会  広報・プロモーション部 土橋 百合 (Yuri Tsuchihashi)さん

また、サクラセブンズの魅力はどんな点なのか?日本ラグビーフットボール協会の広報、土橋百合さんに話を伺った。

――まずは、日本代表が南アフリカのチームを制してから起きた一大旋風についての感想から聞かせてください。

「まさかこんな日が来るとは……という感想です。数カ月前に予想できた人は少なかったのではないかと。最初はコアなラグビーファンの方にしか伝わらないかと思ったのですが、翌日のニュースではたくさん取り上げていただきました」

――五郎丸選手のポーズがクローズアップされ、さらに反響が大きくなりましたね。

「電話が殺到しましたし、取材をはじめ、映像や写真の貸出依頼もたくさんいただいています。五郎丸選手によって、お茶の間の浸透度が広がりました。今は、トップリーグのチケットも過去最高の売れ行きとなり、うれしい悲鳴を上げています」

――サクラセブンズにもスポットが当たり、男女揃ってのリオオリンピックに向けて盛り上がってきましたね。

「そうなんです。この流れで、男女共々、オリンピックに出てほしいと思います。ただ、無名時代から、サクラセブンズを応援してくれていたおじさまたちから『有名になっていくのがちょっと寂しい』というメールをいただいたりもしています」