(左から)前野智昭、水樹奈々、神谷浩史

ついにシリーズ完結を迎えた最終章『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』の公開記念舞台あいさつが11月21日に、東京・日比谷のTOHOシネマズスカラ座で行われ、日本語版声優を務めた水樹奈々(カットニス役)、神谷浩史(ピータ役)、前野智昭(フィニック役)が登壇した。

舞台あいさつ/その他の写真

全世界でベストセラーになった同名小説を基にしたアクション大作で、独裁国家を舞台に、若者同士が殺し合う“ハンガー・ゲーム”に参加した主人公カットニスが、壮絶な戦いの果てに反乱軍のシンボルとして、現政権打倒のために立ち上がる姿を全4作で描いた。

シリーズを通して主演を張った水樹は「カットニスに巻き起こる事件に対して、反射神経で反応したかったので、あえて原作は読まなかった」と役作りを振り返り、「まさかまさかの衝撃的な展開に驚きました。一瞬たりとも見逃せない」とファン同様に興奮した様子。カットニスを軸とした“三角関係”も世界中の注目を集めたが、水樹本人は「複雑だけど幸せな決着がついた。心の中ではごめんなさいという気持ちもありますけど…」と思いを明かした。

そして「アクションや映像の迫力はもちろんですが、最終的には人間同士のつながりを描いている。最初は周りに踊らされたカットニスが、自分の目にしたものを信じ自立する凛々しい姿も共感できた」と物語に説得力を与えるドラマ性をアピールした。

そんな水樹演じるカットニスについて、神谷は「どんなピリオドを打つのか興味があったし、何より彼女には幸せになってもらいたいと思った」と自身の役柄にも重ね合わせたコメント。前野も「ストーリーが進むにつれ、カットニスの判断力がどんどん研ぎ澄まされている。いい意味で予想を裏切る展開」とヒロインの成長に強くひかれている様子だった。

『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』
公開中

取材・文・写真:内田 涼