完成披露試写会に出席した土屋太鳳(左)と山崎賢人

 映画『orange-オレンジ-』の完成披露試写会が23日、東京都内で行われ、出演者の土屋太鳳、山崎賢人、竜星涼、山崎紘菜、桜田通、清水くるみと橋本光二郎監督が出席した。

 高野苺氏の同名漫画を映画化した本作は、10年後の未来の自分から手紙を受け取り、大切な人がこの世からいなくなってしまうことを知った主人公・高宮菜穂(土屋)が“今”を変えようと奮闘する姿を描く青春群像劇。

 土屋は「私は座長という感じではなく、みんなに支えていただいたのでみんなの方が座長という感じなんです」と謙虚に撮影現場での様子を振り返り、「撮影の時は『orange』の仲間としての時間を重ねてきたので、役を演じたというよりもみんなで役を生きてきた。その姿を見ていただけるのが本当にうれしく、胸がいっぱいです」とアピールした。

 この日会場に集まったファンは810倍の倍率で選ばれており、山崎(紘)は「皆さん本当にすごいですね。ありがとうございます。初めて見ていただけるということで、ここにいる方にとっても大切な作品になれば」と感謝を述べた。

 クランクアップ後にメーンキャストの6人がそろうのは初めてだという。山崎(賢)は「初号試写を見た時、すごくみんなに会いたくなったのでうれしいです」と再会を喜んだ。竜星も「学生のところのシーンでは文化祭や体育祭、リレーもあって、いつもみんな制服姿で会っていました。今日、正装して会うのが同窓会のようでうれしいです」と笑顔を見せた。

 さらに山崎(賢)が初めて見たという10年後のシーンでは「(演じた)翔は10年後にはいないので、映画で見た時に翔としての感情が入って号泣してしまいました。今日ここから皆さんのもとに届いて、『orange』がどんどん広がって優しい世界になればいいと思います」と願いを口にした。

 また、撮影中の恥ずかしいエピソードとして橋本監督が「まさかトランプで出血するほどのけがをする人がいるとは…」と明かすと、土屋が恐る恐る名乗り出て「今も傷があるのですが、でもあれでみんなと仲良くなれたんだと思ったら全然平気です」と照れ笑いを浮かべた。

 映画は12月12日(土)から全国東宝系でロードショー。