(画像左から)山田五郎、千葉雄大

7月13日(土)から9月29日(日)まで、Bunkamuraザ・ミュージアム(東京都渋谷区・東急本店横)にて展覧会「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」が開催される。オフィシャルサポーターに就任した俳優・千葉雄大と評論家・山田五郎による会見が行われた。

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「ベル・エポック」時代とも称される、1910年代のパリで活躍したグラフィックデザイナー、アルフォンス・ミュシャ。彼はアール・ヌーヴォーを代表する芸術家のひとりで、「線の魔術」ともいえる繊細で華やかな作品、特に芸術性の高いポスターが有名だ。同展では、没後80年経った今なお世界中の人々を魅了し続けるグラフィック作品群を紹介。ミュシャに大きく影響を受けたアーティストの作品などと合わせて、およそ250点が展示される。

注目は、ミュシャが20代の頃に描いた貴重なイラストや、本人がコレクションしていた書物・工芸品などの展示。彼がポスター作品で一世を風靡するまでの足跡をたどっていく。また、ミュシャに影響を受けたアーティストたちによる作品、例えば1960~1970年代にアメリカやイギリスで発表されたレコード・ジャケットやロック・ポスター、日本の文芸誌の表紙などからは、その影響力の強さが伺える。

オフィシャルサポーターとともに音声ガイドも務める千葉雄大は、「光栄なのと同時に、責任を感じています。今回は趣向を凝らしてミュシャに扮して語りました。展覧会に訪れた方に、より作品を知ってもらえるように頑張ります」と意気込みを語った。

同じくオフィシャルサポーターの山田五郎は「今までのミュシャ展との違いは、1960~1970年代のアメリカ西海岸の音楽シーンや、日本の少女漫画といったほかの時代、ほかのメディアにミュシャが与えた影響をフィーチャーしているところ。新しい発見があります」と同展ならではの見どころを紹介した。

ミュシャ作品で気になるものは何か、という質問に千葉は「《椿姫》。繊細さが目に留まりました。指の先までポーズが美しいですね」と回答。山田は「デビュー作の《ジスモンダ》。パリのアール・ヌーヴォーと、チェコ出身のミュシャらしい東ヨーロッパの装飾センスが融合した作品で、ミュシャのすべてが詰まっている」とその魅力を熱く語った。

チケットぴあでは、当日券より200円お得な前売チケットを販売中。7月1日(月)に東京・オーチャードホールで開催される「みんなのミュシャ 開催記念 読売日本交響楽団プレミアム・コンサート」のチケットも販売されている。どちらもお見逃しなく。

取材・文:松﨑 優美子