一人二役を演じる佐藤隆太

 広末涼子と内田有紀が初共演することで話題の、フジテレビ系1月期スタートの連続ドラマ「ナオミとカナコ」に、新たな出演者として佐藤隆太、吉田羊、高畑淳子が決定した。

 奥田英朗氏の同名小説をドラマ化した本作は、望まない職場で憂鬱(ゆううつ)な日々を送る会社員の小田直美(広末)と夫のひどい暴力に耐える専業主婦の服部加奈子(内田)が“DV夫”を排除すべく、タッグを組む物語。

 今回佐藤が演じるのは“エリート銀行員”で加奈子に暴力をふるい続ける夫の服部達郎役。達郎は、外づらは異常に良いが、ひょんな事で一変してしまうDV夫。佐藤はさらに一人二役で、達郎にうり二つの中国人密航者も演じる。日本人エリート銀行マンと中国人密航者、全く正反対のキャラクターを佐藤がどう演じ分けるのか、注目だ。

 また、加奈子の義姉で、弟を殺した直美たちを追い詰めていく服部陽子役を多方面で活躍中の吉田が演じる。大手不動産会社で働くキャリアウーマンの陽子は、頭脳明晰(めいせき)で正義感が強く、自分の人生は自分で切り開いてきたという自信に満ちあふれたキャラクター。それ故、自分にも他人にも厳しいところがある。達郎の失踪に疑問を持ち、直美たちと真っ向から対峙(たいじ)する。

 そして、強烈なキャラクターで直美たちに多大な影響を与えていく中国人の李朱美(り・あけみ)を高畑が演じる。朱美は、直美が勤める百貨店の顧客用販売会で高級腕時計を堂々と盗み、問い詰められても平気で居直る中国食品輸入会社の社長。“カメレオン女優”高畑の新たな怪演に期待が懸かる。