THE COLLECTORS 撮影:柴田恵理 THE COLLECTORS 撮影:柴田恵理

THE COLLECTORSが11月22日(日)東京 EX THEATER ROPPONGIで、ツアー「SUPER DUPER」のファイナル公演を開催した。

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同ツアーは今年の9月に発売された通算21作目のアルバム『言いたいこと 言えないこと 言いそびれたこと』のリリースツアー。場内ぎっしりのファンの大歓声に迎えられて登場したメンバーが1曲目に繰り出したのは『TOUGH』。加藤ひさしのボーカルはハイトーンで太く艶っぽい唯一無二の輝きを放ち、古市コータローのギターはロックンロールの醍醐味をこれでもかとグイグイ叩きつける。

加藤がMCで「新譜が出てます、新曲たくさんやります」と宣言した通り、その後も新作からの曲と長いキャリアの中でライブで培われた代表曲をうまく織り交ぜながら貫禄のステージを展開する。あまり来馴れない六本木で遭遇したオバちゃんの話など、途中に挟む加藤と古市の軽快なMCのやりとりも楽しい。本編は、初期の名曲『NICK! NICK! NICK!』から新作のリード曲『Tシャツレボリューション』に繋いで幕を閉じた。

この日は加藤の55歳の誕生日。アンコールでは演奏中にバースデー・ケーキが運び込まれ、ロウソクを吹き消すセレモニーも。屈指の名曲「世界を止めて」で、ロマンチックな感動に会場中が染まった。そして加藤の口から、来年4月16日(土)に東京・日比谷野外大音楽堂でライブを開催する事が発表された。来年結成30周年を迎えるTHE COLLECTORS。加藤の「野音がすぐ売れたらもっとでっかいとこでもやるよ」との言葉に場内は大盛り上がり。「野音がすぐ売れなかったらQUATTROに戻る」と加藤が語ると、後ろで古市が「JAM(THE COLLECTORSが初期に出演していたライブハウス)に戻る」と継いで笑いを誘し、加藤が「つまり30周年はおまえら次第だよ!」と決め台詞を放った。その後披露された『CHEWING GUM』では客席からチューインガムがステージめがけて演奏中ずっと投げ込まれる、ライブのお約束が行われた。

ダブルアンコールはNHKアニメ『おじゃる丸』のエンディングテーマに採用されて低年齢層のファンを開発した『Da!Da!!Da!!!』を披露。キャリアに安住することなく良質な作品とライブを演り続ける彼らからこれからも目が離せない。日比谷野外大音楽堂公演のチケット一般発売は2016年1月31日(日)より。

取材・文:浅野保志(ぴあ)

■THE COLLECTORS
日時:2016年04月16日(土) 開場17:15 / 開演18:00
会場:日比谷野外大音楽堂(東京都)
料金:全席指定 3,000円
一般発売:2016年1月31日(日)