ついこの前まで寒い日が続いていたと思ったら、いつの間にか日中の気温は20度後半へ。最近の日本は急に寒くなったり、急に暑くなったりで、服装を合わせる大変です。

しかし、こう一気に暑くなると、服装だけでなく彼らの動きにも気になります。そう、いつの間にか家に侵入する虫たち。人間に害をもたらす「害虫」です。

なかには虫大好き!という人もいるかも知れませんが、家の中に虫が居つくのは、多くの人にとって好ましい状況ではありません。

また、虫によってはさまざまな菌やウイルスを媒介する可能性もあるため、衛生的にもリスクが高いと言えますし、キッチンに現れる不快害虫に分類される精神的によろしくない虫も多くいます。

そこで、ここでは家庭でできる害虫予防方法、駆除方法を紹介します。

これからの季節に増える「蚊」対策

スライド出展:株式会社ダスキン

まずは、この頃から増えはじめるメジャーな害虫。プーンと嫌な「蚊」の対策です。

刺されると痒さに困らせられるだけでなく、数年前から蚊を介して広まるデング熱ウイルスジカ熱ウイルスといった外来病原体への注意も厚生労働省から呼びかけられています。

そのため、「たかが蚊」とは侮れない害虫となっているため、蚊対策はしっかりと行ないましょう。これにはまず、環境の見直しが必要です。

蚊を発生させない環境作り

最初に行なうべきは、蚊を発生させないための対策です。

蚊の幼虫であるボウフラが発生しないことが肝心なので、家の周りの掃除と、水たまりになりやすい場所を整理するといった対策が有効です。

これからの時期は雨も振りやすく、普段気が付かない場所へも雨水が溜まって、ボウフラが発生しやすくなります。

以下のような場所を念入りにチェックし、もし該当するものがあれば、雨水が溜まらないように片付けたり掃除しましょう。

  • 木のくぼみ(パテなどで埋める)
  • 古タイヤ・空き缶・空き瓶(片付ける)
  • バケツ、植木鉢などの受け皿(使わないときは片付ける)
  • 自転車などの雨除けカバー(たるみをなくす)
  • 雨水桝・排水桝(こまめに掃除してつまらないように)
  • つまった雨どい(つまりを直す)
  • ペットのお皿(出しっぱなしにしない)
  • 草むら・茂み(定期的に剪定・草刈りを)

戸建てでは植木鉢や雨よけカバーは、水が溜まりやすいので要注意です。マンションやアパートでは、ついついゴミ袋などをベランダに置いてしまいがちですが、そこに水が溜まってしまうので、注意して見直してみましょう。

気温25~30度の場合ですと、アカイエカは10日ほどで卵から成虫になり、爆発的に増えてしまいます

なお、蚊の発生は夏場がピークですが、都心部では通年を通して温かい環境が保たれている場所もあり、冬場も生息しているとのことなのでご注意ください。

蚊の侵入を許した場合の水際対策

蚊は家の中に寄せ付けないことが大事ですが、もし侵入されてしまったら、速やかに除去することが大事です。

現在、さまざまな蚊取り製品が市販されており、家の中に入ってしまった場合の水際対策のレパートリーも選べるようになっています。

昔ながらの「蚊取り線香」をはじめ、コンセントに挿して使う「液体蚊取り」などがメジャーです。また、最近はシュッと押すだけで薬剤が空間にとどまり効果を発揮するスプレータイプもあります。