「急な転勤が決まり、子どもが園や学校を移らなければならなくなった。」

「いま住んでいる場所とは大きく変わる海外や遠方に移り住むことになった。」

このような、転勤の予定がある親としては、特に子どもに与える影響には心配が大きいことでしょう。

キャリアデザインコーチの呉 由香さんは、現在は夫の転勤によって移り住んだ中国の上海で三児の子育てをしながら、駐在妻や子育て中ママのキャリア支援を行っています。

転勤になったのは2018年7月で、3人のお子さんは当時、6歳(小1)、3歳(年少)、0歳1ヶ月だったそう。

その転勤の際に、家庭や子どもの教育、ご近所づき合い、お金、夫婦関係などで気をつけたことを呉さんにお話いただきました。

これから転勤を控えているママは、きっとヒントになりますよ!

転勤に際して気を付けたこと

1.家庭内で気をつけたこと

呉 由香さん(以下、呉)「子どもが環境変化を前向きに受け止められるようにサポートすることを心がけました。

特に一番上の長女は、小学校入学のタイミングで、先に夫と赴任させましたので、『上海楽しみだね』とか『どんなお友達に会えるかな』などの前向きになるような声がけをして、私自身が不安なことや、子ども本人が不安になるような言葉をかけないようにしていました」

2.園・学校や教育のことで気をつけたこと

呉「上海にはインターナショナルスクールなど、驚くほどさまざまな種類の学校があったのですが、まずは環境に慣れることを優先に、なるべく日本とギャップのありすぎない日本語環境の学校・園を選択しました。

まだ小さいので受験などの課題はありませんが、将来的には海外経験や大きな環境変化の経験を生かしてほしいなあと思います。

多様な視点、考え抜く力やコミュニケーション力を持ち、自分自身のやりたいことに対し、道を拓く力を築いてほしいなという願いがあります。

教科等への取り組みも大事ですが、学校内外での学びから『人間力』を養えるように、さまざまな経験ができるチャンスを与えてあげながら、出会った人との交流や体験などをたくさん聴いてあげることを心がけています」

3.夫婦関係で気をつけたこと

呉「子どもの教育やお金のこと、余暇の過ごし方など、転勤を通じて夫婦で話し合わなければならないことが以前より膨大に増え、喧嘩することも多々あります。

でもその分、苦労を共に超えていっているという感覚で、絆は深まったんじゃないかなと思います。

一番の頼れる相手は、何と言ってもパートナーです。お互いの立場で、ストレスを抱えることも理解できるよう、お互いの話を聴きながら、励まし合う努力をし続けたいと思います。

また、夫婦が良い関係性でいることは、慣れない土地で暮らす子どもにとっても大きな励ましになるのではないかなと思います。

家族で明るく楽しい時間を増やせるように、夫婦で丁寧なコミュニケーションをしていきたいと思います」

4.ご近所付き合いで気をつけたこと

呉「ママ友とのつながりも大変重要ですが、近所に住む現地の方や、他の国から来ているママとのコミュニケーションも大事にしています。

先日、息子が夜中に救急車に乗る経験をしたのですが、何かあったときに夫が出張で不在だったりすると、家の中に頼れる人間がいなくて怖いな、という経験をしました。

不慣れな土地だからこそ、近くに住んでいる人たちとの助け合いなくしては子育てや日々の安全な暮らしは守れませんし、孤立してしまうことになります。

今後も中国語を学び、近所の方とのコミュニケーションを楽しみながら相互理解を深められるように頑張っていきたいと思います」

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