総合司会の有働由美子アナウンサー(左)と綾瀬はるか

 おおみそか恒例「第66回NHK紅白歌合戦」の司会者・出場歌手発表会見が26日、東京都内の同局で行われ、今年の総合司会は黒柳徹子と有働由美子アナウンサー、白組司会は井ノ原快彦(V6)、紅組司会は綾瀬はるかが務めることが発表された。

 初出場は、レベッカ、ゲスの極み乙女。、乃木坂46、μ’s(ミューズ)、星野源、大原櫻子、BUMP OF CHICKENら紅組5組、白組5組の計10組。小林幸子も企画枠で4年ぶりに復帰する。

 柴崎哲也チーフプロデューサー(以下、柴崎CP)は、総合司会に黒柳を起用した理由について、「今年は戦後70年の節目の年。その時にテレビを象徴する方は誰かなと考えたらやはり大先輩の黒柳さんだった。テレビ界を象徴するレジェンドだと僕たちは思っているので、そういう方にリードしてもらいたい」と説明した。

 黒柳は紅組の司会は過去に5回経験しているものの、総合司会は初挑戦。今月に入ってからオファーを出したところ快諾したという。この日は、スケジュールの都合で欠席した黒柳だがVTRで「年の功といいますか、楽しくやれますように、うまくやろうと思ってます」と抱負を語った。

 また、今回紅白に“カムバック”が決定した近藤真彦とは大の仲良しの黒柳。「近藤さんと黒柳さんの絡みはある?」という問いに柴崎CPは「(近藤さんを)お好きですから温かいシーンができたら」と含みをもたせた。

 一方、当初は、総合司会にタモリを起用する方針を固めていたが、本人が辞退したため、プランが一度白紙に戻ったという報道については、「交渉事ですので、個別の案件についてのコメントは控えさせていただきます」と否定はしなかった。

 また企画枠で出場する小林については「幸子さんは、最近はネットの世界でも“ラスボス”と呼ばれたりして、若い方にも非常に人気がある。久しぶりに紅白に帰っていただいて、新しい紅白、新しい小林幸子を見せていただきたい」とコメント。紅白の風物詩となっていた“巨大衣装”にも「着てほしいですね」と期待を込めた。

 そして、昨年は「出場濃厚」と言われながら不出場に終わった乃木坂46も今年は悲願達成。会見では生駒里奈が涙ながらに喜びを語る一幕もあった。

 「やはり、実績という意味で非常に活躍された年だったので…」と選考理由を語った柴崎CPは、対照的に昨年出場を果たしながら今年は逃したHKT48、SKE48との“差”を問われると、「今年の活動の実績、世論の支持、演出・企画に沿う出演者という三つの要素を総合的に判断しての選定です」と説明した。

 連続出場が今回で途切れたきゃりーぱみゅぱみゅ、ももいろクローバーZ、水樹奈々についても「申し上げたもの(基準)で総合的に判断させていただいた」と話した。

 一方、人気アニメ「ラブライブ!」の声優陣によるユニットμ’sについては「勢い、売り上げとか話題性というものを今年本当にヒシヒシと感じていた」、男女4人組バンド、ゲスの極み乙女。に関しても、「不思議な音楽をすごくキャッチーにやられている。音楽番組でご一緒する中で、本当に大人から子どもまで支持の広がっているバンドだと実感した」とオファーの経緯を語った。

 また、4人組ロックバンドBUMP OF CHICKENは、当日は千葉の幕張メッセで開催されるカウントダウンライブへの出演が決定しており、「生中継という形になります」と説明した。