しかし土鍋ご飯でも、鋳物鍋でもご飯を炊いている時に
「フタ取る」のは、赤子が泣いたって

日本人的にご法度ですから、これまで
ご飯を炊いている時にお鍋の中で何が起こっているのか?!
今まで見た人は少なかったのではないでしょうか。
それだけでも一見の価値のある商品なのです。

こんなに泡だらけになってしまって、
本当に大丈夫なのかしら?

ご飯は炊けているのかしら?
もうぐっちゃぐちゃになってるんじゃないの?
お米の神様が怒ってたらどうしよう。
心配になるほどの、発泡ぶりなんです。
そして炊飯直後はかなり水っぽい(写真左)。

 

さて使用法としてはその後、フタをしたまま15分放置。
落ち着くのを待ちます。

おお、ほくっほくっに炊けていますよ。
この放置タイムも大事な時間だったんですね。
お米がピンと立っています。
まったくべちゃべちゃしていません。
むしろ適度な噛み心地。

 

うちではこれが来て以来、電気炊飯器を使わなくなってしまいました。
ずっとキッチンのコンロに出しっ放しで毎日これで炊飯。

出勤前に吸水させて、帰って来たら、鍋のガスを点火。
音がなるまで着替えでもしていましょう。

音がなる頃にはキッチンに戻っておかずの用意。

火を止めて、15分放置しておけばご飯が炊きあがっています。
その間におかずもできていますね。

ふたを開けたときの、熱々の湯気の幸せ。
黒い土鍋のまま、食卓に出してもいい感じなんですよ、これが。

褒めっぱなしなので、一応注意点もお伝えしましょう。

  • ご飯炊きの間、ガスが一口塞がってしまう
  • タジンのような円錐形のフタなので収納しにくい
  • 玄米を炊くのにはむいていない
  • IHクッキングヒーターでは使用不可

ということで、一度、お試しを! ぶくぶくの泡も迫力です。

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ほんま・みき キッチン、インテリア、デザインに関する執筆、企画、編集を手がけるエディター&ライター。食と暮らしを結ぶ具体的なもの、こと、考え方の取材が特に得意分野で、キッチンジャーナリストとしても活動中。独立前は老舗系インテリア専門誌の編集部に勤務。床壁、家具から雑貨まで住まい関わるものはすべて取材経験あり。手がけた本に「ザ・リアルキッチンガイド」「マイスタイルキッチン」「インターナショナルキッチンAtoZ 」「リノベーション物件に住もう!~超中古主義のすすめ」など。ブログ「キッチンのこころ