『キャロル』

NY映画批評家サークル賞が発表された。作品賞に輝いたのは、トッド・ヘインズ監督の『キャロル』。ニューヨークを舞台にした、女性ふたりの恋愛ドラマだ。同作品は、監督賞、脚本賞、撮影賞も受賞している。

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主演男優賞は『スポットライト』のマイケル・キートン。アンサンブル物で、とくにキートンは助演に近い役であるため、この受賞はやや驚きだ。主演女優賞は『ブルックリン(原題)』のシアーシャ・ローナン、助演男優賞は『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランス、助演女優賞は『アクトレス~女たちの舞台~』のクリステン・スチュワート、アニメ作品賞は『インサイド・ヘッド』が受賞した。

すでに発表されているゴッサム・アワードやナショナル・ボード・オブ・レビューは、それぞれにまったく違う結果を出しており、フロントランナーがいない今年の混戦ぶりが、より顕著になってきた感じだ。L.A.の映画批評家たちは、現地時間6日(日)に受賞結果を発表する。

『キャロル』
2016年2月11日(木・祝)全国公開

文:猿渡由紀

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