楽天市場では父の日ギフトとしてキッチン家電の売上が増えている

6月16日の父の日が迫ってきた。ECサイト「楽天市場」を運営する楽天によると、父の日ギフトの傾向として、近年はキッチン家電を贈るケースが増えているという。

同社の調査では、30年前はまったく家事に触れない父親が75.8%だったが、現在は18.5%に減少。父親が家事に参加する機会が増えたことで、かつて父の日ギフトの選択肢にはなかったキッチンツールが候補にあがるようになった。

キッチン家電が父の日ギフトとして選ばれるようになったのは、2016年~18年のこと。3年間の売上高伸び率は平均約2.5倍と、大きく成長を続けている。商品別でみると、3年でトースターは約14倍、ホットプレート・グリル・フライヤーが約22倍、炊飯器が約23倍と急成長し、中でも注目を集めているのは、落ち着いたデザインやこだわった機能を備えた家電だ。

例えば、アラジンのグリル&トースター「AET-G13N」は、発熱が早く、デザイン性も高い。絶妙な加減でトーストが焼き上がると評判だ。また、伊賀焼土鍋で炊くごはんを毎日自宅で食べられるとして、世界初の全自動炊飯専用土鍋「かまどさん電気」も好評だ。

このほか、コーヒーメーカーやワインセラー、ヨーグルトメーカー、炭酸水メーカー、ミキサー・フードプロセッサー、電気ケトルなど、健康や家事負担の軽減に配慮した家電の人気が高い。デジタル家電ではスマートウォッチを贈るケースが2倍に増えているという。家電以外では、美容意識の高まりや熱中症対策として男性用日傘の売り上げが16年~18年で約2倍に伸びた。

母の日ほどのインパクトはないが、忘れるわけにはいかない父の日。日ごろの感謝を伝える貴重な機会として、活用したい。(BCN・南雲 亮平)