●ミクさんが、逃げる
作品名:【第8回MMD杯本選】大脱走
投稿者:BlackKnight

 

解説など:
刑務所に収監された初音ミクの小型版・通称「ちびミク」が仲間たちとともに大脱走を繰り広げる作品。5分30秒という制限時間をフルに使い、ものすごい数のキャラクターを縦横無尽に動かし回っている。無料ツールでここまでやれるのか!と感動せずにはいられない力作だ。


●ミクさんが、闘う
作品名:【第5回MMD杯本選】カンフーガールズ【MikuMikuDance】
投稿者:譚腿P

 

解説など:
初音ミクが、同じクリプトン製のボーカロイド「鏡音リン」「巡音ルカ」と肉弾戦を繰り広げるアクション作品。月明かりの下で展開されるジャッキー映画ばりの本格的カンフーは圧巻。おそらく投稿者が武術経験者のためか、細かい目線の動きやフェイントを使った駆け引きまで高度なモーションが完璧に再現されている。


●ミクさんが、ボケる
作品名:【第4回MMD杯本選】ボーカロイドM-1ぐらんぷり ミクandハク
投稿者:ネコ耳P

 

解説など:
ボーカロイドが声を発し、MMDで動かせるなら漫才も出来るだろう……そんな発想で作られた動画だ。さすがに人間とまったく同じには喋らせられないが、字幕なしでも十分にネタが聞き取れるほど彼女らの滑舌は良い。このように、歌(ボーカル)ではなく会話(トーク)を重視したボーカロイドを「トークロイド」という通称で呼ぶことがある。ちなみに初音ミクの相方を務める白髪の美女は、ネット上で生まれた初音ミクの亜流キャラクター「弱音ハク」。


……以上、これはと思うMMD動画を紹介してみた。むろん良質な作品はまだまだ埋もれているので、興味を持たれた方はニコニコ動画内で自分好みの一作を発掘してほしい。

歌うために誕生したボーカロイドは、個人ユーザーが作った魔法のツール「MMD」によって、どこまでも自由に飛べる翼を獲得した。“電子の歌姫”たちの進化は――まだまだ止まらない。 

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。