夜寝ない、病気をしがち、いつも不機嫌、肥満や便秘、さらには勉強しない…”子どもの困った”に困っていませんか?

赤ちゃんの頃の夜泣きや昼夜逆転に始まり、年齢が上がっても、上がったなりに困ったことが現れてくるものです。

”子どもの困った”現象は、睡眠を見直すだけで、解決してしまうという、小児科兼医学博士の成田奈緒子さんと臨床心理士の上岡勇二さんの共著『子どもが幸せになる「正しい睡眠」』がこの春、発売になりました。帯には、”習い事や勉強よりも睡眠が大事!”とあります。

そう、子どもにとってなによりも大切なのは睡眠。特に、「年齢に合わせた十分な睡眠時間を取る」ことと「太陽が沈んでいる間は寝る」ことは、「正しい睡眠」に欠かせない2大要素なのですって。

本書を参考に、子どもが幸せになる、そして親も楽になる子どもの睡眠について、詳しく知っておきましょう!

子どもが寝ないのにはワケがある?

夜更かしの子ども、というと、スマホやゲームにはまりだす小学生以上の子どもを想像するかもしれませんが、現状では、乳幼児でも夜寝てくれなくてママたちを困らせているという声はよく聞かれます。

5歳までの子どもは動物と同じ。動物の体内環境は、交感神経と副交感神経という2つの神経が整えてくれます。交感神経は、緊張・興奮しているときに働く神経。かたや、副交感神経はリラックスして落ち着いているときに働く神経です。

眠るときには、副交感神経が優位になる必要がありますが、赤ちゃんを取り巻く環境が、リラックスや落ち着きからほど遠いものであればあるほど、赤ちゃんは眠れなくなります。

やっと寝そうになったのに、遅くに帰ってきたパパがハイテンションで赤ちゃんを起こしてしまって、赤ちゃんはギンギン、ママはプンプン、なんてことも。

睡眠が子どもの脳を育てる

脳の発達に欠かせないのが、睡眠ですが、具体的に睡眠にはどういった役割があるのでしょうか。

睡眠の役割には、大まかにいって次の三つがあります。

  • 脳と体に休息を与える
  • 成長ホルモンの分泌を促す
  • 記憶の整理と固定をする

人間の脳は生まれてから18年かけて、順次機能を獲得しながら高度に発達していきます。

その順番は決まっていて、「からだの脳」「おりこうさん脳」「こころの脳」という順番。ちなみにこの呼び方は、本書特有の呼び方です。

「からだの脳」とは?

まず、生まれてから5歳くらいまでに育つのが、「からだの脳」。生きていくうえで最低限必要な機能をつかさどる、脳幹や間脳、小脳など、脳の芯にあたる部分になります。

人としての基本は、「起きる・寝る」、「食べる」、「体を動かす」、「感情をつくる」といった、感情以外は動物にも言えるようなことです。先に、5歳以下の子どもは動物と同じと書いたのは、こういう理由からです。

からだの脳は五感から受ける刺激によって発達します。気持ちいい肌触りは触覚の刺激、美味しいと感じるのは味覚、心地いい音は聴覚を刺激します。

なかでも最も大切なのは、視覚の刺激。「朝は明るくて、夜は暗い」という地球のリズムが、脳のなかの体内時計を正常に保ち、成長に欠かせないホルモンの分泌を助けるのです。

毎晩ぐずったり、うまく眠れない子どもは、このからだの脳がうまく育っていない可能性があります。

朝になってもカーテンを閉め切って、子どもが起きるまで寝かせていませんか? 太陽を浴びることで、体内時計はリセットされます。宵っ張りで朝が弱い子どもには、朝一番にまず朝日を浴びさせるようにしましょう。

また、食欲がない、ケガが多い、便秘気味、といった”子どもの困った”も、からだの脳が未発達であることが原因かもしれません。生活を見直し、五感にほどよい刺激を、適した時間に与えるようにしてみてください。

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