近年、スポーツをする人を中心に注目されているのが、高機能スポーツウェアです。高機能スポーツウェアにはさまざまな効果がありますが、最近話題になっているのが「筋力サポート」と「疲労回復」というキーワードです。

いったい、この2つのスポーツウェアはどんな効果があるのか。そして、今どんなスポーツスタイルが流行っているのか。東京・新宿の小田急百貨店内にある「ハルクスポーツ」のアシスタントバイヤーである岡野淳さんに、お話を伺いました。

マラソンブームで一般層に広まった

高機能スポーツウェア全般は以前から存在しましたが、近年のマラソンブームで火がついたということ。それ以降は、スポーツの種類を問わず、マラソン、トレッキング、サイクリング、乗馬、ゴルフ、テニスといった、個人で楽しむスポーツをする人から特に支持を受けているそうです。

高機能スポーツウェアは大別すると2種類。着ることで身体に圧力をかけて筋肉の動きをサポートするものと、着ているだけで疲労回復を促すものです。

そこで、それぞれの特長と、岡野さんオススメのウェアをご紹介しましょう。

筋力サポート系はファッショナブルで実用的

筋力サポート系は、腰や膝などに圧力をかける「着圧」タイプがメイン。筋肉に圧力をかけることで、筋振動を抑えます。筋振動を抑えると、筋肉がムダな動きが減り、最小可動域で最大限の動きが実現できます。

以前は、膝や腰といった局部に当てるサポーターがメインでしたが、これは痛みの緩和などには効果はあるものの、運動効率を高めるという点ではいまいち。さらに、サポーターをしている部分を無意識にかばってしまい、ほかの箇所に負担がかかりやすいのだとか。

そこで最近は、下半身全体を補強するという観点からも、筋力サポート系のウェアが好まれているということです。

以前は黒一色など地味な色合いのものが多かったウェアですが、最近ではカラフルなものが増え、ファッショナブルになってきています。

<岡野さんオススメ筋力サポート系ウェア>

CW-X ジェネレーターモデル レボリューションタイプ 19,440円(税込)

レボリューションタイプの特長は、サポートラインに縫い目がなく、生地全体がかなり薄くなっており軽い履き心地を追求しているところ。サポートラインの生地の伸縮性を変えることで、テーピングと同様の効果が得られます。


C3fit パフォーマンスロングタイツ 10,260円(税込)

 


一般医療機器に登録されている「弾性ストッキング」。「段階着圧」により血行促進効果を持つロングタイツです。スポーツをするときはもちろん、日常生活でも履いていることで血流がよくなり、むくみの軽減などの効果もあるとのこと。

アシックス W'SロングタイツRF 12,960円(税込)

アシックスはランニングに特化したウェアを多数発売。レベルによりウェアの仕様も異なっています。こちらは、腰の安定を促す「コアバランス」、腰の動きをスムーズにする「レッグフリーパターン」、膝への衝撃を緩和する「レッグバランス」、ふくらはぎや膝の負担を軽減する「カーフサポート」という機能を搭載し、ランニング初心者の脚を守ることに主眼が置かれています。