キーボードが真っ二つに割れる超小型ノートPC、キングジムが2月に発売

2015.12.9 17:49配信
ポータブック XMC10

キングジムは12月8日、使いやすさと携帯性を両立した新しい発想のモバイルノートPC「ポータブック XMC10」を開発したと発表した。発売は2016年2月12日。

宮本 彰代表取締役社長は「開発コストと技術的な難易度が高く、着手するのに勇気が必要だった。1988年に我が社として初の電子機器であるテプラを送り出して以来のチャレンジだ。開発に着手してから約2年、ようやく自信を持って紹介できる。ノートPC市場は、国内外のメーカーがしのぎを削る厳しい市場。これまでのものづくりで培ったこだわりを注いだポータブックで挑戦していく」と意気込みを語った。

開発を担当した商品開発部の冨田 正浩氏は自身の出張の体験を踏まえて「ノートPCを飛行機や新幹線のなかで使うと、大きすぎてコーヒーを置くスペースがなくなる。最新のPCはVGAポートがないことも多く、プロジェクターと繋げずプレゼンテーションができないこともある。タブレットは携帯性にいいがやはり端子がないのが不満。出張に便利なデバイスとしてノートPCとタブレットの中間のような製品が必要だと感じた」と説明した。

「ポータブック」の最大の特徴はコンパクトにしまえるキーボードだ。デジタルメモ「ポメラ」で培った折りたたみ式キーボードの技術とノウハウを継承し、キーボードが左右に分かれ、弧を描きながらスライドして二つに畳める「スライドアーク キーボード」を開発。持ち運び時はA5サイズの手帳とほぼ同じサイズになるよう工夫した。

キーボードの周囲をアルミフレームでしっかりと補強しているので、本体は小さくても使用時には安定したフルキーボードとして打てる。キーピッチは18mm、キーストロークは1.5mmあり打ち心地がいい。タイピング時の静音性にもこだわった。冨田氏は12インチのモバイルPCと比べ、「キーボードは12インチのモバイルPCよりも大きいので使いやすい」と説明した。

8型のカラー液晶を搭載し、重さは約830g、サイズは幅204×奥行き153mm、厚さは34mm。本体表面はレザーのような手触りに仕上げた。本体が小さくてもインターフェイスは豊富。USBポートやSDメモリーカードスロット、HDMI/VGA端子など仕事で必要なものを搭載した。フルサイズ規格なので変換コネクタも不要だ。

もう一つの特徴がバッテリだ。駆動時間は約5時間と、モバイルPCとしては決して長くない。そこをカバーする新発想が、充電ポートにMicro USB充電ポートを採用した点だ。スマートフォンやタブレットを持つ多くのユーザーはモバイルバッテリを持ち歩いている。「ポータブック」はUSBケーブルを使うことで、このモバイルバッテリから充電が可能になる。また出張時も、荷物を減らすことができる。

OSはWindows 10 Home 64ビット、CPUは省電力のIntel Atom x7-Z8700プロセッサーを採用した。メモリは2GBで32GBのeMMCを搭載する。価格はオープンで、税込みの実勢価格は9万円前後の見込み。初年度の販売目標台数は3万台だ。

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