キヤノンITソリューションズは12月8日、セキュリティソフト「ESETセキュリティ ソフトウェア」シリーズにインターネットバンキングの不正送金対策機能を搭載した「ESET Smart Security V9.0」を2016年2月から提供開始すると発表した。

プロダクトソリューション事業本部 プロダクト企画センターの山本 昇センター長は「ESETシリーズの日本での売り上げ、メーカーシェアは伸びている。ウイルス対策ツールの過去5年の対前年平均はクライアント/サーバー製品で103.6%、コンスーマ製品で103.8%だが、ESETは110%と市場全体よりも伸びている」と好調ぶりをアピールした。

「ESETセキュリティ ソフトウェア」は、ウイルス・スパイウェア対策、フィッシング対策、迷惑メール対策などの機能を備える総合セキュリティソフト。最新版の「ESET Smart Security V9.0」は、ここ数年で被害が拡大しているインターネットバンキングの不正送金被害対策を強化するべく、新たに「インターネットバンキング保護」を搭載した。

「インターネットバンキング保護」は、キーボードから入力したアカウント情報を盗む攻撃に対応。サイトにアクセスする際に保護状態のブラウザが起動し、キーボード入力したIDやパスワード、クレジットカード情報などのデータを自動的に暗号化する。対応ブラウザはInternet Explorer 8以上、Google Chrome 30以上、Firefox 24以上。

ボットネットプロテクション機能も強化した。PC上で動作するプロセスと外部の通信を監視してボットを検出する機能に加え、不正な通信パターンを定義したデータベースを利用することで、悪意のある通信をより確実に検知し遮断する。

対応OSはWindows 10/8.1/8/7/Vista/XP/XP Professional x64 Edition。記者発表会に合わせ来日したESETのユライ・マルホCROは「Windows XPのサポートは2017年まで行う予定。ユーザーの多い日本ではさらに延長する可能性を検討している」と話した。

価格はオープンで、直販サイトの税抜価格は、5台まで利用できる「ESETファミリーセキュリティ1年版」が5800円、「同3年版」が6800円、1台まで利用できる「ESETパーソナルセキュリティ1年版」が3200円、「同3年版」が4800円。