文字を覚えるときは、鉛筆の持ちかたもマスターさせよう

最初はミミズのようなお化けのような文字を書いていても、練習していくうちに必ず綺麗な文字が書けるようになってきます。
けれども鉛筆の持ち方は一旦、変な持ち方の癖がついてしまうと一生物となってしまいます。持っているうちに直ることはありません。

大人でも実際、正確に持てている人はどれくらいいるでしょうか。これは幼いうちに直されなかったことが原因です。

まず“正しい鉛筆の持ち方”をマスターさせましょう。

次の絵を参考にしてくださいね。

消しゴムは使わせない!

汚い文字を書いたら消しゴムを使ってやり直しさせたくなりますが止めましょう。消しゴムを使うこと自体が“自分の書いた文字を自分自身で否定”していることになるからです。親が「もう一回、書き直しなさい!」としてしまう行為もよくありません。消しゴムを使って消して、その上から書くと却って汚くなってしまいます。

算数の場合「1+1=3」は不正解ですが、そもそも文字には間違っている、合っているというものはありません。

まだ書くことに慣れていないので、うまく書けないのは当たり前です。満足しなかったら「少し曲がっちゃったね。次の枠に書いてみよう」とすればよいです。消しゴムを使わないで前の字が残っていると、次にうまく書けたとき、失敗作と成功作の比較も出来て「わあ、前よりうまくなった」と自分自身の成長を観察することも出来ますよ。

添削はしない!

鉛筆の持ち方と筆順を教えておけば、後は書く練習を積むうちに自然に上手になるものです。ですから「字が汚い」と赤ペンで添削するのは止めましょう。幼児期はただただ書いているその意欲だけを褒めるようにしましょう。

左のように直されたらやる気が失せます。
まぐれかもしれませんが、右のように出来ている文字だけをうんと褒めてやりましょう。俄然、やる気がでます。