4. 代替案を出さずに否定だけする上司

「新しいキャンペーンや企画のプレゼンをしても、『何か古い感じがする』『あまりピンとこない』『イメージがわかない』など、とにかく否定しかしない上司。ダメだと思うなら、どうすれば良いかアイデアを出すべきだと思いますが、一切出してくれないんです。

そんなことが続いたので、いい加減にしろと思い、『じゃあ◯◯さんは何が良いと思ってるんですか? 具体的におっしゃっていただけませんか。私だけでは考えつかないので』と冷淡に言うと、否定攻撃は収まりました」(女性/30歳/IT)

否定から入る人は確かに存在します。否定して仕事をしたつもりになっているのでしょう。「◯◯さんは昔すごい企画を出していましたよね。今回もお力をお借りしたいんです」と自分を下に見せて、相手を持ち上げて、気分良くアイデアをもらうのが、敵を作らない方法かもしれません。

5. カタカナ語を多用する上司

「『ロジックは?』『ファクトは?』『どうドライブするの?』など、とにかくカタカナ語を連発する上司に無性にイライラします(笑)。たまに使い方を間違っていたりもするので、なおさら微妙。そんな上司に対してあえて日本語で返し続けると、次第に会話の中でカタカナ語が減るのを発見しました」(男性/29歳/IT)

1〜4の上司と比べると「許してあげてください」と言いたくなる軽度なレベルですが、頻発するカタカナ語にイラッとする部下がいるのも理解できます。

周囲の人も同様にカタカナ語ではなく、日本語で返すようにすると、上司も自然とつられて「日本語思考が戻ってくる」のではないでしょうか。

たとえ上司のことが嫌で「異動したい」と思っていても、すぐには動けないのが組織というもの。対応策を考える時間を意図的に楽しむなど、できるだけポジティブに向き合いたいものですね。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。