キャラメルボックス『BREATH』 撮影:伊東和則 キャラメルボックス『BREATH』 撮影:伊東和則

劇団創立30周年を迎えた演劇集団キャラメルボックスの最新作『BREATH』が、12月10日、東京・サンシャイン劇場で開幕した。

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アニバーサリーイヤーのラストを飾る本作は、何組ものカップルの物語が同時進行する、映画『ラブ・アクチュアリー』のような群像劇をキャラメルボックスで上演したら、というアイディアを下地に、男女の愛、家族愛、友情などを描くクリスマスストーリー。登場人物は15人、そのうち5人がダブルキャストで「RED」と「GREEN」ふたつのチームで交互上演する。

東京公演はGREENチームが初日の幕を開けた。会場はこの日を待ち望んだファンの熱気に溢れ、時に笑い、時に涙し、“キャラメルボックス流”ラブストーリーを堪能したようだ。また、結成30年となるTUBEがこの作品のために書き下ろした新曲「Love In White」(12月16日(水)発売シングル『灯台』収録)が優しく客席を包み込み、オープニング・ダンスシーンでウィンターソング「クリスマスローズ」も作品に花を添えた。

開幕に先立ち囲み会見が行われ、脚本・演出の成井豊と出演の多田直人、岡内美喜子が出席、次のようにコメントした。

成井豊「RED、GREENがありますので、もしできるならば2チームとも観てほしい。ふたつとも観ないという選択肢はなしにしてほしい(笑)。30周年の最後なんです。自分たちでも本当に面白いものが作れたと思っています。自信を持ってお客様にお届けする、本当にクリスマスらしいお芝居ですので、ぜひサンシャイン劇場に足を運んでください。お待ちしています」

多田直人「過去作のキャラクターも登場する、そういう楽しみ方ができるというのも30年間続けてきた劇団だからこそできる作り方だと思っています。キャラメルボックスの30年間の厚み、強みを、ぜひ劇場にきて体感していただきたいです。31年目を語る上でも、この30年目の『BREATH』は見逃せないものになっているんじゃないかな、と思っています」

岡内美喜子「この作品は“親子愛”や“男女の恋愛”“孫とおばあちゃん”など、たくさんの愛が詰まっています。キャラメルボックスのいいところがすべて詰まった作品だと胸を張って言えるような作品になりました。ぜひ劇場にきてください」

公演は12月25日(金)まで。チケットぴあでは公演前日まで前売チケットを発売中。