山崎賢人(左)と土屋太鳳

 映画『orange-オレンジ-』の初日舞台あいさつが12日、東京都内で行われ、出演者の土屋太鳳、山崎賢人、竜星涼、山崎紘菜、桜田通、清水くるみと橋本光二郎監督が出席した。

 高野苺氏の同名漫画を映画化した本作は、10年後の未来の自分から手紙を受け取り、大切な人がこの世からいなくなってしまうことを知った主人公・高宮菜穂(土屋)が“今”を変えようと奮闘する姿を描く青春群像劇。

 NHK連続テレビ小説「まれ」で夫婦役を演じた土屋と山崎。2人は映画のクランクインに先立ち、今年の7月に、公開初日の“未来のお互い”に向けて手紙を書いており、この日、会場でそれぞれの手紙を開封した。

 山崎から土屋への手紙には「初めて太鳳ちゃんに出会ったのは3年前。そのころ、こんなに真っすぐで明るくて純粋で、人に優しい子がいるのかと思いました。前の作品(まれ)では、1年間一緒に撮影する中で、僕は心も体も太鳳ちゃんに支えられて、パワーをもらって楽しく過ごしていました。太鳳ちゃんに対して尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。(映画公開日となる)半年後にはもっといろんな太鳳ちゃんのことを知っていたいです。焼き肉行こうね」と書かれていた。

 読み上げた土屋は「ただただ本当にうれしいです。この言葉を大事にしてこれから生きていきます」と語り、目を潤ませた。

 一方、土屋から山崎への手紙には「どんな時も、周りを気遣っている賢人くん。17歳からの3年間、チームメートとして共演させてもらう中で、難しい場面を乗り越える賢人くんの姿を何度も何度も見ました。本当に尊敬する役者さんです。(これが開封される)公開初日は、とうとう賢人くんにお疲れさまでしたと伝えなければならない日でもあります。本当にありがとうございました。またいつか演技の世界で賢人くんにたどり着けるようにこれからも歩いていきます」とつづられており、山崎ははにかみながら「ありがとう」と返した。