ラミン・カリムルー ラミン・カリムルー

ウエストエンドでは史上最年少の28歳で『オペラ座の怪人』の主役に抜擢、続編の『ラブ・ネバー・ダイズ』では主人公ファントムをオリジナルキャストとして演じたラミン・カリムルー。昨年から今夏にかけては、『レ・ミゼラブル』ジャン・バルジャン役でブロードウェイ・デビューを果たし、トニー賞ノミネートの大評判となった。そんな、世界を代表するミュージカル・スターが、日本で初のソロ・コンサートを開催する。公演を目前に控えた彼に話を聞いた。

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12月上旬まで、ブロードウェイの巨匠ハロルド・プリンスの新作を日本で制作する意欲作『プリンス・オブ・ブロードウェイ』に出演。ハロルドの生み出した名作の名シーンを再構築し、彼の軌跡を辿る内容だったが、ラミンも当たり役はもちろん衝撃のスーパーマン姿なども披露。彼が見せる新たな顔に、日本のファンも大喜びした。「毎日、笑って過ごしていました。すごく楽しかった。僕個人としては、自分はファントムやバルジャン以外のものも歌えるんだよ、というのを見せられたのが嬉しかったです」と笑う。

そして自身のバンドをを率いてのソロ・コンサートでは、さらにまたひと味違う彼の魅力を味わえそう。「“ブロードグラス”という音楽のジャンルを新たに日本に持ってきます。それをみんなに楽しんでもらえれば。ブロードグラスというのは、僕が作った造語。ブロードウェイ+ブルーグラスのミックスです。みんなとひとつの部屋にいるような、リラックスした感じで自分の音楽を楽しんで欲しい」。

もちろん、ミュージカルナンバーもたくさん披露される予定。中でも、彼の代表曲でありながら、長らくコンサートなどでは歌っていない『ラブ・ネバー・ダイズ』の『Til I Hear You Sing』がラインナップされているのが嬉しい。「この曲は、芝居の中で自分がキャラクター(ファントム)になりきって歌うのが好きだったのですが、役を終えて、役から離れた自分が歌うと、曲を楽しめなくなってしまったんです。自分が楽しんでいない姿をお客さんに見せるのが嫌だったので、歌っていなかった。でも今回のバンドメンバーと、チェロとピアノだけで合わせたり、ピアノだけで合わせたりしてみたら、すごく綺麗に響いた。どういう形で披露するかはまだ決定していませんが、よし、これは入れてみようと思ったんです。もちろん、海外の小さな公演にも足を運んでくれたりと、いつも自分を支えてくれる日本のファンにはすごく感謝していますので、日本のみんなが好きなこの曲を入れた…というのもあります」。貴重なナンバー披露もあり、スペシャルな公演になりそう。ミュージカルファンは必見だ。

なお、コンサートには平原綾香のゲスト出演も決定している。『ラブ・ネバー・ダイズ』日本公演でヒロインを演じた平原とのデュエットナンバーも楽しみだ。「綾香さん、美しい声ですよね。パンフレットを見たら(外見も)美しくてびっくりしました。共演を楽しみにしています」とラミン。公演は12月17日(木)に東京国際フォーラム ホールAにて行われる。チケットは発売中。