噛みしめ呑気症候群は女性の方がなりやすい?

空気呑気症は、臓器に異常が無い場合(ストレスが原因の場合)は、くいしばりの癖もあって、さまざまな症状も併発しています。そのため、そういった症状全体を、「噛みしめ呑気(かみしめどんき)症候群」といわれています。

この「噛みしめ呑気症候群」の患者さんの男女比は、臨床現場のデータによると、「男性:女性=1:4」といわれています。

痛みに関しては、男性よりも女性の方が感じやすく、病院に行かずに我慢している人も多いので、臨床現場のデータは氷山の一角に過ぎず、一概には言えません。
しかし、「噛みしめ呑気症候群」で悩んでいる方は、女性の方が圧倒的に多いようです。

女性の罹患データの年齢層は、早い人は20代から発症しているそうですが、ホルモンバランスの崩れる妊娠中や更年期の女性が多いといったデータもあります。

ただし、先ほども申しましたが、臨床現場のデータは、氷山の一角に過ぎませんので、あくまで参考データです。

空気呑気症の原因はストレス?

ストレスで緊張している時に、つばを飲み込んでしまうことがありますね。この時に空気も一緒に飲みこんでいるのです。この空気が胃腸にたまって、不快な症状を引き起こします。

ストレスが原因の場合は、くいしばりも一緒にやっていることが多いので、肩・首のコリや頭痛や眼痛も伴います。これら症状をまとめて「かみしめ呑気症候群」といいます。

ストレスばかりでなく、消化器の異常によって起こる器質性の場合もありますので、長引く場合は医師に相談しましょう。

検査をしても消化器に異常がない場合はストレスが原因なことが多いのですが、他にも極端な暴飲暴食やスポーツ(水泳)が原因の場合もあります。

 自分の癖を知ろう

食事の時、早食いをしてしまうと、食べ物と一緒につばも飲み込んでしまいやすくなります。それに、十分に噛まずに早食いをしてしまうと、消化も悪いので、身体に悪いことばかりです。だから、空気を飲み込まないためにも、食事は良く噛んで、ゆっくりと楽しくとりましょう。

また、生活習慣でもつばを飲み込みやすい状況があります。以下のような状況や癖のある人は要注意です。

  1. 胃の違和感がある場合
  2. 副鼻腔炎や蓄膿症のような喉に流れやすい鼻炎の場合
  3. 猫背の人(姿勢が悪いとかみしめをしやすいだけでなく、胃を圧迫して胃酸が逆流しやすくなる)
  4. 口呼吸の癖の場合
  5. 鼻で呼吸ができない場合
  6. つばを飛ばすような話し方や早口の場合
  7. 緊張のあまりつばを飲み込むことがよくある
  8. 歯をかみしめる癖がある場合

心当たりのある人は、あなたは空気呑気症になりやすい状況にあります。これらの癖を改善するだけで、空気を飲み込まなくなります。ですから、空気呑気症を改善するには、原因になっていることを無くせるような対策を考えてみましょう。