ゲリラ豪雨などによって、夏は落雷や暴風が発生して停電のリスクが高まる可能性を秘めている。そのリスクからPCやネットワーク機器を守るために活躍するのがUPSだ。全国の家電量販店やECショップからPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2019年1月1日~6月16日の期間にUPSの販売台数でトップに立っているのは、Schneider Electric(シュナイダー)だ。

シュナイダーのシェアは43.2%。2位のオムロンと4.4ポイント差で19年の折り返しに入ろうとしている。ただ、シェア推移をみると、両社が接戦を繰り広げていることが分かる。1月に1位のシュナイダーと2位のオムロンの間が10ポイント以上の差だったが、3月に順位が逆転。4月に僅差でシュナイダーがトップに立ったものの、5月に再びオムロンがリードした。

1月1日~6月16日の売れ筋製品は、シュナイダーの「APC ES 425VA Battery Backup and Surge Protector 100V(BE425M-JP)」でシェアが10.8%。2位も、シュナイダーの「APC RS 550(BR550S-JP)」(シェアは8.2%)だった。圧倒的ともとれるが、3位と4位にオムロンの「POWLI(BY50S)」(7.6%)と「BW55T」(7.2%)がそれぞれついている。あと数日で19年の折り返し地点だが、まだまだ気を抜くことができない状況だ。(BCN・南雲 亮平)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。