『クリード チャンプを継ぐ男』(C)2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

シルベスター・スタローンが再び“ロッキー”を演じる新作『クリード チャンプを継ぐ男』が明日から公開になる前に、本作の親子試写会が行われた。劇中ではロッキーと宿敵アポロの息子アドニスの師弟愛、アドニスの亡き父への想いが描かれるが、当日参加した観客も世代を超えて本作の熱い想いに感動し、激しいバトルに魅了されたようだ。

『クリード チャンプを継ぐ男』特別映像

本作は、かつてロッキーと死闘を繰り広げたアポロ・クリードの息子アドニスが、ボクシングの世界で頂点を目指すため、ロッキーをトレーナーに迎えて奮闘する姿を描いた作品で、試写会には『ロッキー』シリーズを愛する親世代と、シリーズを知らない子の世代が揃って参加した。

本作は新世代の主人公アドニスが物語の中心に据えられていることもあり、観賞後の評価は親の平均点が77点なのに対し、子どもの平均点は88点に。また、シリーズ鑑賞経験のある人の平均が83点だったのに対し、鑑賞経験のない人の平均は92点で、“初体験”のインパクトの強さが浮き彫りになった。

長年、ロッキーを応援し続けてきた43歳の男性は「30年以上もスタローン、『ロッキー』ファンなので 最初にアポロ夫人がアップになったところですでにこみ上げてくるものがあった。その後は思い出せないほどロッキーの表情や台詞で泣いていた」と語り、58歳の女性は「アドニスが必死に練習する姿がロッキーの若い頃と重なり涙が出て止まらなかった。アドニスは昔のロッキーとは違うタイプだが、ふたりが心を通わせ、試合に望むところはロッキーの面影を思い起こした。すばらしかった!」とコメント。一方、若い世代は「過去作とは違う本作の魅力は、“受け継がれる意志”。本作を通して、親あっての子どもだから子どもとしては恥ずかしいと、時には煙たがったりすることもあるけど、良いことも悪いことも全て受け継がせて欲しいと思った」(26歳・男性)、「ボクシング以外での支え合いに魅力を感じ、泣けました。また、本作は『ロッキー』シリーズを観ていなくても入り込める内容でした」(23歳・男性)などの声が寄せられた。

会場には、「娘に見せたかった」「父が『ロッキー』のファンなので」という理由で来場した観客も多く、公開後も親子で劇場に足を運ぶ観客が増えそうだ。

『クリード チャンプを継ぐ男』
12月23日(祝・水) 新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー