「ちこくでいいのだ」とは?

この講義が始まる前に行われていたみうらじゅんさんの講義で、「次の講義で『ちこくでいいのだ』なんていうタイトルをつけた不届き者がいるが、本来一生懸命時間に来るのが“バカ”であって、本当に遅刻してくるのはバカとしてあるまじき事であって、ふざけている人だ!!」と言っていましたが、そこから言って2人の「バカ」への考え方が違うようです。

実は私もタモリ倶楽部の空耳アワーが好きで、よく見ているのですが、安齋さんの遅刻癖というのはタモリ倶楽部ファンならよく知っているお話です。

もちろん私もそのことを知っており、安齋肇さんのウィキペティアを見ると、「遅刻癖」と書いてあるくらい有名。そして今日もあの大スターであるタモリさんを待たせた時の話を語りました。しかも、この話は今日で封印する!!と、宣言までして……。

もし本当だったら、今日は歴史的価値のある講義なのかもしれない(!?)

あのタモリ倶楽部遅刻事件の全貌とは?

そして、「タモリ倶楽部遅刻伝説」……いや、むしろ「行かなかった伝説」の真実をヒソヒソと語ってくれました。

タモリ倶楽部の収録の前日、仕事の打ち上げがなかったことを不満に思った安齋さんは、お笑い芸人のげんしじんさんを呼び出して、飲みに行くことにしたそう。

そして勢いづいて飲んだものの、お金が足らないことに気が付いた安齋さんは、テレフォンカードを街で手売りして、なんとか支払いに充てたそうです。

気が付くと朝の6時になっていることに気が付き、あわてて事務所に帰りました。タモリ倶楽部のロケ集合時間が近づいているにもかかわらず、まだお酒の残っている安齋さんは、目覚ましに事務所で熱いお風呂に入ったそう。

熱すぎるお風呂に入った後、冷たいフローリングに横たわり……。

そして次に気が付いたのが留守電を知らせる音だった。

スタッフ:「安齋さん、今どこですか?そろそろ撮影が始まりますのでお願いします」

スタッフ:「えー、みんな待ってまーす」

スタッフ:「そろそろ限界なので移動しようと思っています」

スタッフ:「移動しましたー」

といい、そのやりとりで会場を笑わせました。

結局ロケに行かなかった安齋さんは、その後タモリさんに「遅刻がなぜいけないのか」について説明され、深く納得されたそう。

その途中、タモリさんは安齋さんが時計をしていないことに気が付き、それを指摘。

それに対して安齋さんは「その後、タモリさんは結局時計をくれなかった。あげるといったのにあげなかったというのはタモリさんの汚点になると思って、まだ時計を貰ってません!と、催促をしたんですよ」と言って、更に会場を笑わせた。

タモリさんはそんなことをすっかり忘れて……というか、イヤミのつもりで言ったつもりだったようですが、安齋さんには通用しなかったようです(笑)。
きっとそんな安齋さんを、タモリさんはかわいい弟のように思っているのかもしれませんね。

安齋さんは、この話を今日で封印すると言ってましたが、“遅刻はしない”とは宣言しませんでした。
なぜならばこの講義のタイトルが「ちこくでいいのだ」だから(笑)。