冷蔵庫に市販のドレッシングがずらっと並んでいる家庭は少なくないと思いますが、ドレッシングを〝買うもの〟だと考えるのはもうやめましょう。手作りしたほうが簡単でおいしくて安上がりです。
一番搾りのオイルに塩と酢を混ぜればでき上がり。あとは適当に何か野菜やフルーツをフードプロセッサーで粉砕して混ぜ合わせれば簡単に、市販のものよりおいしいオリジナルドレッシングが作れるんですよ。

ちなみに塩と酢、マスタードに卵、一番搾りの油を混ぜればマヨネーズもできちゃいます。大しておいしくもない市販品にお金をかけるくらいなら、食材にお金をかけましょう。濃縮のめんつゆなんて、必要なシーンはほとんどありません。

よくある市販のめんつゆはかえって料理の味を損ねてしまうほど「おいし過ぎる」強い味ですよね。あれがおいしいという人は、化学的に合成された味に舌が慣れてしまっているということです。もしめんつゆが必要なら、自分で作りましょう。

食材と調味料だけで大丈夫かというとそうではありません。たとえばパンも大手の工場で作っているパンは、カビを防ぐための添加物やふわふわに仕上げるための添加物の他、味付けにも多種多様の添加物が入っています。だからパンも家庭で作ればいい。

クッキーやケーキなどのお菓子も同じ。パンケーキも市販のホットケーキミックスを使わなくても作れます。フィナンシェ、ブラウニーといったお菓子なら、私の料理教室ではキッズクラスの子に教えています。それほど簡単なんですよ。

ソーセージやハム類なども、私の手作りメニューの一つです。スーパーの棚などに並んでいる。こういう加工食品って、驚くほどの保存料や発色剤、その他の添加物が使用されているのをご存じですか。ちょっと注意して味わってみてください。薬臭さを感じるはずなんです。「たとえそうだとしても、買うしかないでしょう!」と思うかもしれませんが、こうしたものもその気になれば手作りできるんですよ。

アイスや袋菓子なども、市販されているものはたいてい、多種多様の添加物が使用されています。さらには漬物、梅、おでんに使う練り物、そしてソーセージやベーコンなども、家庭で作ってきました。

私がこれらの作り方を覚えた頃はまだそれほど情報がなくて、専門書や業務用の手引書を手に入れたりして試行錯誤をしながら一つずつ覚えましたが、今ではインターネットで簡単に情報が手に入るし、書店にもそれぞれ手作りの料理本がたくさんそろっていますから、家庭で簡単に作れてしまいますよ。

とはいえ、かくいう私も子どもが生まれるまでは、「そんなの買うものでしょう?」と思っていたので、「面倒臭い」という気持ちはとってもよくわかります。でも実際に作ってみると案外できるものなのです。しかもスーパーで売られているものよりも、数段、おいしいものができます。

もちろんハムやソーセージを作るとなると、ちょっとハードルは高いのですが、買うしかないと思っている食品でも、実際にはほとんどが手作りできますから、ぜひ一度、遊び感覚で挑戦してみてください。

「自家製○○」が増えると、料理の世界がぐんと広がりますよ。

 

※『料理嫌いだった私が「365日×15年」毎日台所に立ち続けた理由』における「無添加」は「食品自体がもつポテンシャルを引き出すためのもの以外、過剰な添加物(化学的に抽出・精製・合成された物質等)を加えないという意味で使用させていただいております。ご理解いただければ幸いです。

料理嫌いだった私が「365日×15年」毎日台所に立ち続けた理由

子どもを守るために、バブルOLがド根性母ちゃんへ変身!
人気料理家・宮川順子の涙と笑いの15年レシピエッセイ。

料理を楽しむコツがたくさん詰まった、ずっと持ち続けていたい一冊です。

<コンテンツ>
・家庭料理の一番のコツは「頑張らない」
・調理は「煮る」と「焼く」ができればいい
・食材の「旬」と「産地」を考える
・料理は献立が8割、「おいしい」は2割
・汁物は毎日3回あっていい
・毎食手作りのタイムマネジメント
…etc.