はなちゃんを演じる赤松えみな

 広末涼子主演の映画『はなちゃんのみそ汁』の先行公開記念イベントが23日、東京・テアトル新宿で行われ、新人子役の赤松えみなが登場した。

 この作品は、がんのため33歳でこの世を去った安武千恵さんの闘病生活を綴ったベストセラーエッセーを映画化したもので、広末演じる母・千恵が、みそ汁づくりや家事の大切さを教えながら、娘・はな(赤松)に生きることの喜びを伝えていくストーリーだ。

 イベントには、子役として1000人超の応募者の中から選ばれた演技経験ゼロの新人・赤松が登場。先行上映終了後に、赤松が実際のはなちゃんも大好きだという豆腐とワカメのみそ汁を観客に配ってまわった。

 実際に撮影で使用したエプロンと三角巾姿で登場した赤松は、観客一人ひとりに「あげる!」と、とびっきりの笑顔でみそ汁を手渡し。渡しながら「ありがとねー! 映画見てくれて!」、「こぼさないようにねー!」などと声をかけたり、こぼさないようにそーっと歩くその愛らしい姿に、観客らの笑みがこぼれ、会場はあたたかい雰囲気に包まれた。また、飲み終わった客が「ありがとう」、「おいしいよ」と声をかけると、「飲み終わったらゴミ箱に捨てて~!」と返すなど、新人らしからぬ大物っぷりも見せた。

 さらに、赤松が途中「のど渇いてきちゃった」と自らみそ汁をよそい、飲みだす一幕も。「おいしい!」と何度もお代わりし、「ここはえみなのおみそ汁屋さん。(隠し味は)豆腐とワカメ。誰かいります?」とお店屋さんごっこがスタート。挙手する人がいないと、「じゃあ、えみな飲みまーす!」とお代わりし、またもやとびっきりの笑顔を見せた。最後は「映画見てくれて、みんなありがとねー!」と大きい声で元気いっぱいあいさつし、会場をあとにした。

 広末、赤松のほか、病を抱える千恵を明るくひたむきに支える夫・信吾役で滝藤賢一が出演する『はなちゃんのみそ汁』は、来年1月9日(土)に全国公開される。