マーラーの世界的権威インバルと都響による新たな「マーラー・ツィクルス」がスタート

2012.4.13 20:20配信
エリアフ・インバル Photo:堀田力丸 エリアフ・インバル Photo:堀田力丸

19世紀末のウィーンで活躍した後期ロマン派の大作曲家グスタフ・マーラーの作品を取り上げる注目の企画。エリアフ・インバルと東京都交響楽団による「マーラー・ツィクルス」が、9月よりスタートする。

「インバル=都響 [新]マーラー・ツィクルス 第I期ラインナップ」の公演情報

※ツィクルス=特定の作曲家の作品を連続して演奏する音楽会の意。

本企画を指揮するエリアフ・インバルは、マーラー作品演奏における現代の権威として世界的に名声を得ている巨匠。1980年代にフランクフルト放送交響楽団(現hr交響楽団)とマーラーの交響曲全集録音をリリース。複雑なスコアの細部まで漏らさず表現された精緻な演奏で、今日ではマーラー演奏の名盤のひとつに数えられている。また、都響とは1994~96年にマーラーの全交響曲ツィクルスを行ったほか、2008年のプリシンパル・コンダクター就任以降も、マーラーの交響曲を積極的に演奏。いずれも非常に演奏水準の高い名演として人気を博している。

マーラーの音楽について「単なる繰り返しも、スタンダードな演奏法も存在しない」と語るインバル。2007年から都響と再びいくつかの交響曲を取り上げた際、素晴らしい変化を感じたという。「(以前と比べて)都響は大きな成長を遂げ、高い集中力と深い理解、色彩豊かで、リズミックなアーティキュレーション、透明性、美しい豊かな響き、雰囲気、そして何よりもマーラーに必要とされるあらゆる表現法のパレットを手に入れていたのです」という発言は、今回の新たなツィクルス挑戦のきっかけをうかがわせる。

マーラーを聴いたときの体験を「真の革命、そして無限の真理の発見、人間の運命の本質、地獄と楽園、変容と歓喜が訪れた」と語り、その出会いを「“自分の作曲家”を見つけた」とまで評するインバル。今回のツィクルスが、今年で77歳を迎えた巨匠のマーラー演奏の集大成となりそうだ。

「インバル=都響 [新]マーラー・ツィクルス」は、9月15日(土)に東京芸術劇場よりスタート。

■インバル=都響 [新]マーラー・ツィクルス 第I期ラインナップ
・ツィクルス(1):交響曲第1番「巨人」ほか
 9月15日(土)東京芸術劇場
 9月16日(日)横浜みなとみらいホール
 9月20日(木)東京文化会館
・ツィクルス(2):交響曲第2番「復活」
 9月29日(土)東京芸術劇場
 9月30日(日)横浜みなとみらいホール
・ツィクルス(3):交響曲第3番
 10月27日(土)横浜みなとみらいホール
 10月28日(日)東京芸術劇場
・ツィクルス(4):交響曲第4番ほか
 11月3日(土・祝)東京芸術劇場
 11月4日(日)横浜みなとみらいホール
・ツィクルス(5):交響曲第5番ほか
 2013年1月20日(日)東京芸術劇場
 2013年1月22日(火)サントリーホール
 2013年1月19日(土)横浜みなとみらいホール

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