『シーズンズ 2万年の地球旅行』に登場する動物たち

『オーシャンズ』のジャック・ペラン監督とジャック・クルーゾ監督が手がける新たなネイチャードキュメンタリー『シーズンズ 2万年の地球旅行』が間もなく公開になる。本作では様々な動物が登場するが、タイトルの通り“2万年”の時をめぐる内容で、劇中には人間と動物たちが長い時間をかけてどのようにして関係を築き、双方が進化・変化していったかも描かれる。

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ペラン監督とクルーゾ監督は『WATARIDORI』や『オーシャンズ』など全世界を舞台にした壮大な作品を発表してきたが『シーズンズ…』では氷河期が終わってから現在までの2万年もの時を動物の目線から捉えるため、事前に様々な学問の権威にリサーチを行い、単に動物の生態を“記録”するのではなく、この地球で生きる動物、植物がいかにして適応し、生き、バトンをつないでいったかを“描き、語る”ことにこだわった。

その中には長い時間をかけて変化を遂げた動物もいる。例えば、私たちがよく知っているブタは、イノシシを人間が品種改良して誕生した動物だ。また、オオカミはかつて人間にとって脅威だったが、子供のオオカミを人間が育てたことを機に絆が深まると、そのオオカミは人間を野獣から守ってくれる仲間になり、人とイヌの長い長い友情の歴史の始まりになった。同じくネズミの被害を防ぐために飼いだしたヤマネコが、現在の人間とネコの友情の始まりだという学者もいる。

このように本来的には野生には存在しなかったが、姿を変えて誕生した動物を“ドメスティック・アニマル”と呼ぶそうで、人間は2万年に渡って動物たちと時に戦い、時に友情を築きながら進化を遂げてきた。映画『シーズンズ』では、現在生きている動物の生態を描くだけでなく、長い時間をかけて進化・変化してきた動物や植物の姿も描いており、観ると勉強になるだけでなく、人と動物とのつながりやドラマを感じられる作品になっている。

『シーズンズ 2万年の地球旅行』
1月15日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー


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