人のものが欲しくなる心理

他人のものが良く見えてしまい、欲しくなるという経験はありませんか。

●レストランで隣の人が食べているものが美味しそうに見える。

●ラーメン店の外に5人の列が出来ていたのを見た人が「並んで食べたくなるくらいきっと美味しいんだわ」と思い、その列に並び、あれよあれよという間に行列が出来てしまう。

子どもの場合も同じです。

例えば公園の砂場にポツンとバケツが一つ転がっていて、誰も見向きもしませんでした。けれども、ある子どもが駆け寄って遊び始めると、何人かの子どもが集まってきて「貸して」「嫌だ」の取り合いになります。
“バケツ自体に興味を持つ”というより“誰かが楽しそうに遊んでいるから使いたくなる”。これが人の心理です。

つまり、子どもや大人は関係なく、人は誰かが楽しそうに使っていたり、食べていたりするとつい欲しくなるものなのです。

アニメキャラと子どもの好き嫌い

突然ですがアニメの話。

1:ほうれん草

ひと昔前、『ポパイ』という漫画が世界的に大ヒットしました。物語はほうれん草を食べると超人的パワーを出す小男のポパイと恋人の“オリーブ”、そして恋敵である天敵の大男“ブルート”の3人の登場人物によるコメディーです。

ポパイがほうれん草を食べると力こぶがプクッと出て、悪者をやっつけて恋人と仲良くなれるハッピーエンドの連載アニメでした。

その後、あるメーカーがほうれん草の缶詰のキャラクターにポパイを起用したところ爆発的に売れたのと同時にほうれん草嫌いの子どもが激減したそうです。

 2:あんパン

優しい心を持っている『アンパンマン』は、貧しい人、困った人がいたら自らの顔のアンパンをちぎって差し出し助けます。メロンパンナちゃん、ジャムおじさん、カレーパンマンも登場し、アンパンだけでなくメロンパンやジャムパン、カレーパンなども売れるようになったとか……。

3:どら焼き

未来の猫型ロボットの『ドラえもん』。ポケットから色んなものを出しみんなのリクエストに答えます。大好物のどら焼きをもらうと大喜びします。

アンパンマンやドラエモンの登場でケーキ・クッキー系の洋風のお菓子好きの子も、和菓子にも手を出すようになったらしいです。