『オデッセイ』 (C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

リドリー・スコット監督がマット・デイモン主演で描く超大作『オデッセイ』の特別映像が公開になった。地球から225300000キロメートルも離れた火星にたったひとり取り残された男が、生き延びるために最初に行ったことは一体、何だったのだろうか?

特別映像

『オデッセイ』は、火星での有人探査の最中、ひとり取り残されてしまった宇宙飛行士のワトニーが、空気も水も通信手段もない過酷な環境の中、知恵と強い精神力を発揮して生き延びようとする姿を描いた作品で、このほど公開された映像は本編のシーンを交えながら、スコット監督やデイモンが主人公ワトニーの壮絶なサバイバルについて語っている。

多くの映画では主人公は窮地に立たされると、通常では発揮しえないようなパワーを発揮して、気合いを炸裂させて生還の道を見つける。しかし『オデッセイ』の主人公ワトニーが最初にすることは“計算”だ。もし救助が来るとしてそれは何日後? 手元に残っている食料は何日分? 植物学者でもあるワトニーが火星で食べ物を育てるとしたら何が必要で、どの順番で作業する? ワトニーは、監督曰く「9万9千通りの死の危険がある」状況で、スーパーパワーを使ったり、幸運を使うことなく、考え、計算し、行動を開始する。劇中には火星でジャガイモを栽培する場面が登場するが、大事なのはジャガイモを育てることそのものではなく、どんな時も“解決するには何か方法がある”という考えを捨てないことだ。

デイモンは映像の中で「本作が称賛しているのは、知性や宇宙飛行士の勇気だ」と語る。人間離れしたパワーも幸運も仲間もいないが、知性と勇気を武器にサバイバルを繰り広げるワトニーは新しいタイプのヒーローで、公開後には多くの観客の支持を集めるだろう。

『オデッセイ』
2月5日(金) TOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー