メールアプリとメッセージアプリの比較

KDDIは、4月14日、auの「iPhone 4S」で、これまで対応していなかった「MMS」と「ビジュアルボイスメール」を利用できるようになったと発表した。そのままでは利用できず、OSを最新版「iOS 5.1」にアップデートしたうえで、キャリア設定のアップデートが必要。ウェブサイトでは、キャリア設定のアップデート方法や各機能の詳細・設定ガイド(PDF)を公開している。

auの「iPhone 4S」は、「iMessage」や「FaceTime」など、当初一部の機能を利用できなかったが、今年1月以降に徐々に対応し、2011年10月14日の発売から約半年後、ようやく機能面での差がなくなった。なお、留守番電話の伝言メッセージをiPhone 4Sに音声ファイルとして送信・保存するサービス「ビジュアルボイスメール」の利用には、月額315円のオプションサービス「お留守番サービスEX」に加入する必要がある(5月31日までは無料)。

ソフトバンクモバイルは、iPhoneユーザーに二つのメールアドレスを提供し、メッセージアプリとメールアプリ、それぞれ片方のアプリでしか利用できない仕様になっている(詳細は<同じ「iPhone 4S」、ドコが違うの? キャリアメールの対応アプリと絵文字>を参照)。対してauのiPhone 4Sでは、これまでキャリアが提供するEメール(@ezweb.ne.jp)はメールアプリでしか使えなかったが、今後は利用設定することによってSMSと同じ「メッセージアプリ」を利用することもできる。ただし、利用するアプリによってメール容量や件数、サーバー上の保存期限(日数)などが異なり、メッセージアプリはWi-Fi接続のみでの送受信には対応していない。

メールアプリによるリアルタイム受信と、MMS(メッセージアプリでの送受信)は併用できず、利用するアプリを「メール」から「メッセージ」に切り替えた場合、すでに受信しているメールは移動できない。メールアプリでリアルタイム受信を設定せず、手動で受信する設定にすれば、MMSと併用できる。また、auのiPhone同士では、電話番号を宛先としてMMSを送受信することもできる。