入学式のあと、教室に入ってみると“にゅうがくおめでとう”の文字、下駄箱やロッカーにもぞれぞれの児童の名前が書いてあります。幼稚園、保育園時代のように可愛いお花や車のマークはついていないのです。
クラスのほとんどの子が時間割や黒板の文字を読むことができる中で一人だけ“全く読めない、書けない”状態になってしまうと、最初から出遅れてしまい、中にはコンプレックスを持ってしまう子どもも出てきます。

我が子が通っている保育園や幼稚園が保育の中でひらがなの読み書きを指導してくれていれば家庭であえて何かする必要はありません。けれども、園で一切そのような学習の時間がない場合は家庭内で市販のドリルやワークで教えたり、習い事に通わせるなどして少しはやらせておく必要があります。

(4) 数を数える実体験をしておく

6月になると「3+2=5」と言った計算問題が出てきます。
「2か月も先かあ」と安心しないでくださいね。それまでに学校では“数字の書き順、数字と数量の対応、何番目、10の合成分解”などの単元がテンコ盛りです。これを週何時間かの算数で教えていきます。

学校の授業時間はわずかです。幼児期に家庭の中で数の体験を十分させましょう。

●お風呂で数を数える

●お皿を数える

●飴を数える

●おはじきを数える

●絵本のページをめくる

数字の操作が出来るためには“数=数量の一致”が前提です。計算問題まで幼児期からさせる必要はありませんが、遊びを通して20までの数は数えられるようにしておきましょう。こうして数の実体験があると算数の授業が理解できる素地が出来ます。

入学まであと数ヶ月、少しずつ家庭で取り入れてみてくださいね。