夏のおしゃれに欠かせないサンダル。

ブーツとは違って、素足だと「風通しがよくニオイとも無縁」と思っていませんか?

実は足の裏には汗腺が集中し、汗をかく量はなんと1 日にコップ約1杯分!

制汗剤ブランド「デオナチュレ」を販売するシービックが実施した調査(2016年3月20~30 代の女性104名)によると、約56%の人が「サンダルを履いていても自分の足のニオイが気になる」と感じているとのこと。

通気性がよいはずなのに、なぜ足汗をかいてしまうのでしょうか。

今回は、夏の足のニオイ対策について、ニオイ研究の第一人者である五味クリニック院長・五味常明先生に教えていただきます。

サンダルを履いたときにかく足汗の正体は…足へのストレス!

「サンダルを履くと足汗が出やすくなり、それがニオイに変わりやすい」と五味先生。

足汗はストレスによってかいてしまう「精神性発汗」が原因なのだそうです。

人の発汗には「温熱性発汗」と「精神性発汗」の2種類あり、「温熱性発汗」は体温を調節するためにかく汗のこと。

一方、「精神性発汗」はストレスを感じることでかく汗を指します。

ヒールを履いた時につま先の方にすべって圧がかかったり、歩くたびに足がグラグラと左右に揺れるために、ぐっと力を入れたり…。よくありますよね。

これらが足のストレスになっているのです。

つま先で踏ん張る際のストレスで発生する「スベリ緊張汗」。

またストラップのホールド力が弱いためにバランスが悪くなることで「グラグラ緊張汗」が発生します。

このように高いヒールやグラつきのあるサンダルを履く緊張感から大量に汗をかいてしまうのです。

そのため、サンダル選びは足が緊張しないものを選ぶとニオイ対策になりそうです。

「夏のサンダルトラブルは足汗の大敵。勾配のあるサンダルでも、足の甲の部分にベルトやストラップなどがあり、足がずれにくいタイプのサンダルを選ぶと緊張汗の解消に繋がります」(五味先生)。