『ブリッジ・オブ・スパイ』(C)2015 DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC and TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION.

「ぴあ」調査による2015年1月2日、8日、9日のぴあ映画初日満足度ランキングは、トム・ハンクス主演、スティーヴン・スピルバーグ監督による実話を基にしたサスペンス・ドラマ『ブリッジ・オブ・スパイ』がトップに輝いた。2位に『サッドティー』の今泉力哉監督による男女7人の恋模様を描いた群像劇『知らない、ふたり』、3位に2PMのチャンソンが映画初主演を務めるサスペンス・コメディ『ダイナマイト・ファミリー』が入った。

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1位の『ブリッジ・オブ・スパイ』は、アメリカとソ連が冷戦状態にあった1950年から1960年代を舞台に、アメリカ人弁護士、ジェームズ・ドノヴァンが託された危険な任務を描く重厚な人間ドラマ。ハンクス演じるドノヴァンは、実直にキャリアを積み、良き夫、良き父として平凡な人生を歩んできた男だが、ソ連のスパイの弁護を引き受けたことで、世界平和を左右する重大な任務を委ねられる。出口調査では「主人公とソ連のスパイとのやりとりに、自然と涙が出てきた」「主人公の信念を貫く姿勢、正しいと思ったことは嫌われてもやりぬく人物像に胸を打たれた」など、ドノヴァンの人間性に感銘を受けた観客が多く見られた。

ドノヴァンの任務は、自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕えられたアメリカ人スパイの交換を成し遂げることだが、劇中、アメリカとソ連の駆け引きが緊迫感たっぷりに描かれている。「国と国との様々な駆け引きはスリリング。すべてが終わったあとの余韻深いラストも印象的」「ソ連側とアメリカ側、両方の視点から映していて、それぞれが抱える想いが緊張感と共に伝わってきた」などの感想が寄せられた。

また本作は、スピルバーグ監督とハンクスの4度目のタッグとなる注目作で「スピルバーグ作品なので観に来た」「予告編で気になって観に来た」といった観客も多く観られたが、「人間をきちんと描き、しっかり伝えようとしている」「スピルバーグらしさが表れている」「偽装家族の見せ方などの演出がうまい」「説得力や訴えかける力がある」「トム・ハンクスの味わい深い演技が素晴らしい」など、期待を上回る満足度を得られたようだ。

(本ランキングは、1/2(土)、8(金)、9(土)に公開された新作映画13本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

『ブリッジ・オブ・スパイ』
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