『オデッセイ』 (C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

リドリー・スコット監督がマット・デイモン主演で描く超大作『オデッセイ』が第73回ゴールデン・グローブ賞で作品賞と主演男優賞を受賞した。本作は、火星に取り残されてしまった男のサバイバルを描いた作品で、デイモン演じる主人公が奮闘する様が見どころだが、彼の帰還を待つ人々、彼を帰還させるために命をかける人々のドラマも描かれる。このほど特別映像が公開になった。

特別映像

『オデッセイ』は、火星での有人探査の最中、ひとり取り残されてしまった宇宙飛行士のワトニーが、空気も水も通信手段もない過酷な環境の中、知恵と強い精神力を発揮して生き延びようとする姿を描いた作品で、彼はまず生き延びるために計算を開始し、食料を確保し、足りない分は栽培することを決める。次にワトニーが行ったのは“通信”だ。映像ではワトニーが古いマシンを組み合わせて即席の通信機械を調達し、地球とコンタクトをとろうと奔走する様が描かれる。

一方、地球と先に火星を脱出したクルーたちは、ワトニーは事故によって“死んだ”と思い込んでいたが、突然の通信によって彼の生存を確認し、次の行動を模索し始める。地球から遠く離れた火星へは救出隊を送るだけでも膨大な時間がかかる。ワトニーに一番近い場所にいる人間は、火星から脱出したクルーだが、彼らの現在の最優先の任務は“地球への帰還”で、装備もないままに火星に戻ることのリスクは極めて大きい。

映像では、何とか生き延びようと行動するワトニー、どれが最善の策なのかで混乱・迷走する地球の職員たち、そしてリスクを背負って火星に戻るべきか考えるクルーたちのドラマが描かれる。それぞれが迷いながら、しかし諦めることなくプランを立てては失敗し、それでも挑み続ける姿は感動的だ。取り残されたのは“ひとり”だが、彼の帰還を願う仲間は“ワトニー以外のすべての人類”だ。火星、宇宙空間、そして地球の人々の強い想いは一体、どのような結末を導くのだろうか?

『オデッセイ』
2月5日(金) TOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー